運命じゃない人

運命じゃない人
運命じゃない人
  • アーチスト: 中村靖日
  • 発売元: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • 売上ランキング: 2621
  • おすすめ度 5.0

第58回カンヌ国際映画祭で、フランス作家協会賞など4賞を受賞。本作が劇場映画デビューとなる内田けんじ監督は、ある一晩の物語を、5人の登場人物それぞれの視点で、時間も縦横に行き来しながら描いていく。彼女にふられたサラリーマンが、親友である探偵にレストランに呼び出され、婚約を破棄されたばかりの見知らぬ女性と意気投合。その裏では、ヤクザの組長が絡む、もうひとつの事件が進行していた。
5人の核に位置するサラリーマン、宮田クンの物語が終わりそうになると、別の人物によって同じ夜の物語がリスタートされ、見えなかった部分でシンクロしていく脚本構成は見事というしかない。ヤクザの哀れな現実など苦笑シーンも織り込みながら、すべてが丸く収まる結末では、思わず顔がほころんでしまうはず! 宮田クン役の中村靖日ら、役にハマリきった俳優たちが自然体の演技だが、何より、宮田クンのとぼけた味わいが映画全体に与える、いい意味での“軽さ”が本作の魅力になっている。脚本とキャスティングが良ければ、これだけ面白いものができるという見本のような傑作だ。

お気に入り度:rating_50.gif


すんごい面白かった!
2005年の7月に公開された映画だけども、公開当時からものすごく評判は良くて、ずっと気になっていたのだけど、なんとなく後でいいか、と手に入れておきながらも、ずっと観ていなかったのですよ、これ。
あー!もったいない!
もっと早くみればよかったのに!!!のに!!!
でも、できるだけ前知識を入れずに観る事ができたから、この映画をとてもたっぷり楽しむ事ができて、良い時間を過ごせたよ。
登場人物が誰もカレも、どっか可愛い所もってる人たちばっかりで、憎めない。
さらっと楽しい時間を過ごしたい時は、この映画を観るべきだね!絶対!
もし、この映画をみたいと思っているのなら、私のネタバレ感想は観ずに観ないとダメだよ!
もったいないから!

んじゃ感想。

冒頭、どうみても冴えないサラリーマンが、上司から無茶なお願いされて、げんなりしながら自宅に帰宅。
この帰宅した時、なにげない仕草でわずかに開いていたトイレの扉を閉めた時から、いろんな人々のそれぞれの時間が、交差したり、すれ違ったりしながら、ぐるぐる回り出すんだよ。
帰宅した本人は、無意識で閉めたトイレの扉。
どうして、少し開いていたのか。
なんとなく、これにはウラがあるな、と感じる事ができる。
そして、そういったポイントが随所にありながら、この冴えないサラリーマンのちょっとした怒濤の一日が終わる。
そして次に、この冴えないサラリーマンの幼なじみの探偵が主役の話が語られる。
彼が何を考え、何の行動をし、どうしてそうなっていくのか。
もう、ここまでくると、この映画の見方がわかって、もっともっと沢山いろいろ知りたくなってくる。
「え?そーなの?どうして?」
「ああ、ここで、こーきて、こーしたから・・」
パタパタと、そこに穴があった事さえ気づかなかったパズルのピースが、目の前でどんどんはまっていく不思議な快感!
とにかく楽しい!
うわーい!と気楽に構えず、ただただ目の前で見せられている、舞台の裏側を面白がってればいい。
舞台の裏側だと思っていたそこは、すぐに表舞台に変わり、またその舞台裏が現れて、面白い裏話を聞かされていく、って感じ。
こういった群像劇は、すげー楽しい。
同じ「群像劇」をテーマにしてた「アザーライフ」とは全然質が違う。
エンターティメントは、こういうみせられる快感がなくちゃ!
これを観てわかったけど、「アザーライフ」は、制作者側が「群像劇を見せている快感」に酔っていたんだと思う。
それに比べると、この「運命じゃない人」は、徹底的に「観客に見せる快感」徹した話だと思う。
楽しかったよ!観てる最中から、楽しくて、楽しくて、もっと観たくて観ていたくてしょうがなくなってくるのよん!

んで、ラスト。
婚約者に裏切られ、冴えないサリーマンの宮田君と出会い、思わぬ大金をせしめた(と思っている)桑田真紀さん。
一度は嘘の携帯番号を教えたものの、やっぱり良心の呵責に耐えかねて、お金を返しに宮田君の家に戻っていく。
きっと、この後、本当の携帯電話番号を宮田君に教えてあげるよねぇ?
まぁ、題名にあるように「運命じゃない人」かもしれないけれど、宮田君はいい人だもの。
きっと、この出会いは、無かったことにはならないんじゃないのかなぁ、と。

つか、おなさ馴染みの探偵をやった「山中聡」が素晴らしかった。
最後の、「おーい、ちきゅうにもどってきなさーーい」って、ぐったりしながら言う様子が、ものすごいツボる。
何故彼がそこまで女性に不信を感じているのか知ってるから(笑)
とにかく、誰も彼も愛しいよね。
あ、でも、あゆみちゃんはダメだね。愛しく感じれる要素はなかったね(笑)

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