はにぃびーむ
今年もまた、枇杷を食べずにいます。
「重力ピエロ:伊坂幸太郎
- 重力ピエロ
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- 発売元: 新潮社
- 発売日: 2006/06
- 売上ランキング: 1601
- おすすめ度

お気に入り度:![]()
面白かった。
とにかく登場人物が、ことごとく魅力的。
「ラッシュライフ」にも出ていた黒澤が、今度は探偵役でも出ています。
その語りと手口は健在で(笑)、古い友人の変わらない姿をみつけてうれしくなるような気持ちです。
そういえば、黒澤は、「ラッシュライフ」では、3回もカウンセラーの京子に意味不明な電話をかけていたんですよね。
誰がなんの為にかけた電話なんだろう、と思っていたけど、黒澤はちょっと悪趣味を出して、様子のおかしい受け答えをする京子を、おもしろがっていたんだろうな、と思います。
えー、んで、「重力ピエロ」の方のハナシに戻って、読む前から、面白い事は確信できました。
なんでって、目次がもうすごい面白そうなんだもん。
ちょっとあり得ない目次項目の多さです。
しかも、それがいちいちオシャレなキャッチーさ。
読みたくなる目次、ってのも初めてだ。
物語りは、兄の泉水の目線から語られていきます。その中で、繰り返し語られる弟・春への全面的な信頼と愛情。
そして、確実に春からも返されている深い信頼と愛情。
確かに最強の兄弟です。
物語としてのカタルシスがある終わりではないにもかかわらず、とても面白かったと思ったのは、「遺伝子」にどうしようもないほど縛られ、振り回されているのに、完璧に「遺伝子」を否定している所。ですね。
兄の泉水も、弟の春も、父親も、母親も、全員が全員、「遺伝子」というものに縛られ、苦しめられ、すべての原因であったにも関わらず、「そんなものは、どーでもいいんだよ。」と、心底思っていた、という事。
やられたー!って感じです。
兄の泉水からみた弟・春の奇人っぷりが魅力的だったのですが、たぶん弟・春からみた兄の泉水が描写されてたら、兄もかなりの奇人だったと思われます。
そんな想像を誘われるのが、これまた楽しい。
男子の兄弟の絆モノっていいですよね。
テイストはかなり違うけど、舞城王太郎の「煙か土か食い物」も4人兄弟の絆モノ!と言えない事もないし(笑)
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