保育園の公設民営化 その2
公設民営化の話を聞いた時、とても不安でした。
私はあんまり人付き合いが上手ではないので、保育園にタロウを預ける前は、保育士さんたちと信頼関係が築けるのか以前に、コミュニケーションがとれるかどうかが、不安でした(笑)
しかも、私、高齢出産じゃん。
同じクラスの他のお母さん達より、絶対年上だもん。浮いちゃうだろうし。仲間にいれてもらえないだろうなぁ。
なんて、勝手に先に思ってたりしたんです。
でも、保育士さん達は、本当に経験のある人たちでしたから、私のそーゆー不安なんて、言わなくてもわかってくれちゃったんです。
保育士さん達のほうから、ずいずい私に近づいてきてくれて、ぐいぐいひっぱってくれて、どんどん距離を縮めてくれた。
ええと。私、割と初対面の人とでも簡単に話をする事はできるんですが、心を開くかどうかは別問題。っつーか(笑)
うわべだけ仲良し風っつーか。愛想だけはよくできる。短い時間なら、あたりさわりなく過ごせるつー感じで。
他人からしたら、おそらく間違いなく、付き合いづらいひとなんですよ(笑)
そんな私なので、保育士さん達とも、事務的な関係になるんだろうな、と思ってたんですけど。
本当に、良い人たちばかりだったんです。
私の大事なタロウを、私と同じように、すごく大事にしてくれていて。
それは決して事務的なんかじゃなくて、しかも、お仕着せがましくなくて、自然に。
本当に、自然に。
「保育」という仕事に、誇りと自信を持っている人たちの、深い愛情を親子ともども感じていたワケなのです。
うう。。。なんか涙でてきた(笑)
ほんといい人たちだった。
だから。本当に残念だったんです。公設民営化が。
でも、こうも考えました。
こんなに信頼関係を築いてこれた職員さん達の代わりに入ってくる、民間企業の職員さん達、大変だろうなぁ、と。
どこをどう考えたって、代わりにくる民間企業の人たちは、前の職員さん達と比較されるワケじゃないですか。
しかも、どう考えたって、自分たちは、父母や子供達に望まれて、その保育園に行くわけじゃないでしょ。
会社から、行け、と言われて行くわけじゃない。
最初から、信頼度ゼロじゃなくて、マイナス。
信頼度マイナスからのスタートは、確定してるようなもんでしょ。
そんな職場に配属されるのって、相当辛いだろうなぁ・・と。
私も会社員だからさ。
そんな風にも考えたワケなのですよ。
だから、なんていうか。すこし、同情的だったんです。民間企業の保育士さん達に。
それに、「保育の仕事がしたい」という気持ちがあるのは、前の保育士さん達と一緒ですもん。
確かに若い子が多くなって、保育経験値からいうと、半分以下ぐらいにはなりますけど。
それを、そういう風にみられるという事を承知のうえで、働こうとしている人には、敬意を払いたいと思っていました。