保育園の公設民営化 その1

タロウの保育園は、今年の4月から、公設民営化され、民間企業の管理する保育園となりました。

ちょうど1年前くらいから、公設民営化の告知が行われ、保育園と父母と区役所とで、何度も何度も話し合いが行われました。
初期の頃の話し合いは、民営化絶対反対の父母達の怒号にあふれていました。
だって、民営化でメリットを受けられるのは、区側だけです。
区の予算が削減できる。それだけが区側の目的ですよ。

我々子供預ける父母にとって、民営化は何もメリットありません
職員は全員入れ替えですもん。
今まで信頼関係を築いてきた経験のある保育士さん達が全員、用務員に至るまですべていなくなるのです。
そして、代わりにやってくる民間企業の職員は、所詮社員です。
新卒の20歳前後で、実際の育児経験のない子や、そもそも保育経験ゼロの人たちだって、平気で入ってくるんですから。
子供達にとっても、友達と建物は変わりませんが、職員総入れ替えでは、別の保育園に変わったのと同じ事です。
慣れ親しんだ保育士さん達が、誰もいなくなるんですもの。
親としたら、不安以外の何者でもないです。いやですよ。

だけども、区が、すでに決めてしまった事。
しかも私の住んでいる区は、東京都でもナンバー1に、区の財政が酷い所です(笑)
父母達がどんなに反対したって、区側は、「もう決まった事」ですべて流してしまいます。

話し合いに応じに来てくれている区の職員さん達だって、どんなに怒鳴られたって、恫喝まがいの事を言われたって、公設民営化を取り消せる立場の人ではないから、ただ黙って怒鳴られる仕事をこなしているダケですよ。

まぁ、そんな事があって、うちの保育園の父母達にも、「反対してもダメなんだ」という事が浸透しだし、「公設民営化がどうしても避けられないのであれば、せめて私たちの希望の条件をのんでくれ」という懇願トーンに変わってくるんですね。
ここまでくれば、あとはもう、あっという間。
希望条件をアンケートで集めます、といわれ、アンケート用紙が配られ、集められ。
それがどう反映したのかもわからぬまま、民間企業が決定。
3ヶ月の引き継ぎ期間を経て、今年4月から民営化開始、となりました。