タロウと「となりのトトロ」
そろそろ長いお話なんかも理解するようになってきたので、名作「となりのトトロ」をタロウに見せてみました。
なんか、もう冒頭っから釘付け。
特に自分の年が近いメイちゃん(4歳)が気に入っているようでした。
メイちゃんがマックロクロスケに「ぼふん!」とやられるトコロは、飛び上がって驚いてました。
メイちゃんがトトロに始めて出会うトコロでは、トトロにおびえて私の後ろに隠れていました。
でも、メイちゃんとの仲良しっぷりに、目がきらきらと輝いていました。
「おおきぃねぇ~。トトロ~」
んで、トトロ達が木を大きくするトコロでは大興奮で部屋中走り回り(笑)
一緒になって踊ってました(笑)
終盤、メイちゃんが行方不明になるトコロでは、半泣きになり
「メイちゃん、どこいったぁ~?どこいったのぉ~?」
と、自分なりに必死でメイちゃんを探していた様子です(笑)
ラストの大団円では、うれしいという気持ちを全身で表現して、走り回り叫びまわり、ぐるぐる回って私に抱きついたり登ったり(笑)
大はしゃぎでした。
タロウのそういう反応は、正直、ここまでハナシを理解して感情を動かすとは思っていなかったので、驚きました。
トトロを見せてから、鉄柱をみつけると、「あそこに猫バスくるんだよね!」とニコニコしています。
そろそろ「ジブリの森」に連れていってあげなくちゃねぇ。
トトロの事をもう少し。
トトロで描かれている風景は、タロウにとってはファンタジーの妖精世界のように、なじみのない現実じゃない風景と写っているようでした。
でも、あの風景は私にとってとっても当たり前の、知ってる風景で。
それを考えると少し悲しくなります。
土の道、草むら、野菜畑の匂い、小川に山に、大きな木。広い空。
赤い夕日に、濃さをます影。
土から帰ってくる太陽の熱気。虫の声。
全部全部、リアルに私は知ってます。
でも、今、これからも、タロウはそれを知る機会はなかなか無いでしょうね。
そういう場所に連れて行ければいいけれど。
遠出できるほど裕福じゃないし(笑)
なるべく、空を見せるようにはしてるけど、平日の送り迎え時は、私自身余裕がないので、私が空を見ない。
私が今、大切だと思う風景を、タロウにも実感してもらえないというのは、なんか。
情けないような、悲しいような気持ちです。