フライトナイト

フライトナイト [DVD]
フライトナイト [DVD]
  • 発売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2005/09/28

TVのホラー番組“フライトナイト”に目がない高校生チャーリーは、ある日、隣家に住む男たちの不審な行動を目撃する。
なんと、男たちは美女の生血を吸い尽くすヴァンパイアだったのだ。
誰からも本気にされず狼狽するチャーリーに、正体を知られた男たちの魔の手が迫る!
恋人エイミー、親友エドに助けを求めたチャーリーは、なぜか“フライトナイト”の役者=ヴァンパイア・キラーのピーターを引き連れ、壮絶な闘いに挑む!

フライトナイト/恐怖の夜 [DVD]
フライトナイト/恐怖の夜 [DVD]
  • 発売元: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2012/06/06
  • 売上ランキング: 12257

チャーリーは学園のアイドル、エイミーと付き合うことになり絶好調な毎日を過ごしていた。しかし、そんな幸せも隣に越してきた男、ジェリーによってかき消される。なんと隣人のジェリーは…ヴァンパイアだった!?
疑いもしない母親とエイミーのために、チャーリーはジェリーの家に潜入し、美女が餌食になる決定的な瞬間を目撃する。しかし、もちろん誰にも信じてもらえない彼は、藁にもすがる思いで、ラスベガスで“フライトナイト”という魔術ショーを主宰し、ヴァンパイア・キラーの異名を持つ人気マジシャンのピーター・ヴィンセントに助けを求める。が、彼にもまた一笑にふされる。そうこうしているうちに、正体を知られたと悟ったジェリーによるチャーリーへの容赦ない攻撃が始まる。家は破壊され母親も怪我を負う中、次の標的となったのは恋人のエイミーだった―。今、愛する人を守るため、チャーリーと最狂ヴァンパイアの壮絶な闘いが始まる!

私は、初代の「フライトナイト」信者なので、リメイクは、認めない。
リメイクなんてしなくていいのよ。
フライトナイトは、今見ても完璧で隙がなくて、美しくて色っぽくておぞましくて、哀しくて、本当に素晴らしい映画なのよ。
なんなの、このリメイク版は。
リメイクですらない、まったくの別物じゃん。
ストーリーはおいといて、音楽も全然よくない。
フライトナイトは、サントラがものすごく良くて、当時LPだった映画のサントラを買って、毎日聞いていた。
ついでに、サントラのジャケットが気に入ってて、飾っているくらい好きだった(笑)
元祖フライトナイトは、吸血鬼が思いっきり色っぽくてかっこよくて、哀しくて、一途で、尊大で、傲慢で、ちからを持っていた。圧倒的だった。
ほいで、主人公も、優柔不断だけど、彼女が好きで、友達も大事で、家族も大事だった。
元祖で主人公の親友が、吸血鬼の誘惑に落ちて、仲間になっちゃうんだけど、その落ち方も素晴らしかった。
コンプレックスをくすぐった上で、ちからをやろうと、微笑まれてしまうんだよ。落ちるって。
さらに、主人公の恋人が、吸血鬼のかつての恋人のうりふたつなので、一目惚れしちゃうのよね、吸血鬼が。
そして、思い切り吸血鬼フェロモンを全開にして(笑)、主人公の目の前で、恋人を誘惑するんだよ。
もう、ここの流れはすばらしい。吸血鬼フェロモンがあんなに出まくってた映画なんてないんじゃないの。
ほいで、吸血鬼に魅了されたまま、彼女はドレスの肩ひもを落とされて、首筋を噛まれるのよ。
そすっと、綺麗な背中に、一筋、赤い血が、つーーーっと落ちていくのよ。
ここの絵の美しさったら。
この時の音楽もいいのよ、ほんとに。「Come To Me」だったかな。
もう、めちゃくちゃ甘いうっとりする誘惑ソングなんだよ。

このリメイク版は、よくもまぁ、同じ題名を名乗れたな、というくらいお粗末すぎる最悪のリメイク。
リメイクっていっても、使った同じ設定なんて、お隣に越してきたのが吸血鬼っていう所と、登場人物の名前くらいだよな。
あとは、何をやってるんだと言われてもしょうがないくらい酷い。
まず、吸血鬼が色っぽくない。かっこよくない、尊大でも傲慢でも賢くもなく、魅力的でない。
がっかりだよ。
それから、友達のエドにあたる人が、まぁ、うすっぺらい。
元祖のエドは、吸血鬼に誘惑されて、あらがえなくて、泣きながら落とされてしまうのがぞくぞくポイントなのに(笑)
ああ、もう、いっぱいあるけどやめておこう。
比較するのすら馬鹿馬鹿しい。これは、フライトナイトじゃない。
私のフライトナイトは、1985年のフライトナイトだけ。

フライトナイトは、1988年に、続編が作られてた。前作で主人公に敗れた吸血鬼の妹が、復讐に来た、という設定だったけど、面白くなかった。妹吸血鬼が魅力的でなかった。やっぱりこのフライトナイトを超えるほど圧倒的に魅力的で尊大な吸血鬼は、いないのかもね。
続編で使われていた音楽で、「Come To Me」を女性ヴォーカルで歌っていたけど、全然だめね。あわない。
この曲は、男の人が歌わないと意味がないよ。

とにかく、私の中での吸血鬼映画の最高峰は、1985年のフライトナイト。だけ!

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