ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館
弁護士アーサーは、数年前に妻を亡くして以来、深い喪失感に囚われていた。ある日、事務所の所長から田舎町の邸宅へ行き、遺言書を見つけ出すよう命じられる。ひとり息子ジョセフを預け、町に着いたアーサーだが、住民たちはよそよそしく非協力的だった。仕事を始めたアーサーは、森の中に黒衣の女性の姿を見つける。やがて、町の子供たちが次々に怪死していた事を知る。そこには沼地で溺死した少年の死が関係していた…。
お気に入り度:
ハリー・ポッターだという事は、あまり気にならない。
シングルファーザーという役に違和感は無かった。
なので、普通のホラー映画として見ることができますよ。
そして、このホラー映画は、古典的な手法をとっています。
つまり、シーン切り替え時のびっくり演出に合わせて突然の爆音です(笑)
このびっくり演出が結構頻繁なのですが、ストーリーに合っていないので、邪魔だったっす。
よくある手法っちゃ、よくある手法なのですが、今の流行ではないですね。
逆に、びっくり音演出なんてない方がよかったと思うよ。
陰鬱な屋敷の雰囲気や、沼を抜ける屋敷へ続く一本道の不気味さや、村人とその子供達の暗さなんか、とてもいい感じだったから、そのままそれで押し切っちゃってもよかったのに。
話自体は、昔からある感じのホラーだし、私はこれ、舞台版やら原作やらで、知っちゃっているのですが、それ以上でもそれ以下でもない、ちょうどいい感じの佳作ホラーなんじゃないでしょうか。
以下、ネタバレ。
ラストね、黒衣の女の呪いがとけたかと思ったら、とけてなかったというアレは、あんまりにも考えが浅い結果でしたね。
だって、黒衣の女が恨んでいたのは、妹夫婦でしょ。
男の子が帰りたがっていたのも、育ての親の妹夫婦の所だし。
せっかく部屋にもどしても、黒衣の女に、「ママじゃないー!」って叫んでたし、聞こえてたはずでしょ。
それなのに、これで一件落着って思っちゃう浅さはどーなのよ、と。
あと、黒衣の女も息子もベクトルは妹夫婦に向きっぱなしだったワケだけど、その妹夫婦はどんな魂だったのかが、わかんないので、どーもね。
できれば、出てきて、三つどもえ状態、三すくみ状態を見てみたかった(笑)