The Shrine
あらすじ
旅行中行方不明になった青年を捜す為、ジャーナリストのカルメンとその後輩で新人のサラ、カルメンの恋人でカメラマンのマーカスが、ポーランドの小さな村を訪れた。
その村は、時が止まったように古い暮らしをしている村で、村はずれの森には、常に不自然な霧が漂っている。
青年は、ここで行方不明になったらしい。
村人達は、何かを隠している。
お気に入り度:
これは、日本でDVDリリースされるかなぁ?
どーかなー。リリースされたら、借りると思う。
ちゃんとした訳がみてみたいので。
この映画の時間は、85分と短め。でも、それがちょうど良い。
無駄に冗長な部分や、回りくどい演出とかが入る時間がないので、非常にちょうどよい集中力で、がっ!と見切る事ができる。
でも、冒頭の、カルメンとマーカスのやりとりはいらなかったな。
ハナシに何の影響もなかった。
ポーランドが舞台になるので、英語以外、ポーランド語が頻繁にでてくる。
村人達の話し合いや、牧師の説得なんか、結構肝心な部分がポーランド語なんで、何を言っているのかまったくわからないんだけど、それでも、それがイヤじゃない。なんとなくわかってしまう上手な作りになってる。
以下、ネタバレばりばりのあらすじ。
映画の始めは、なんらかの宗教儀式が行われてるっぽい。そして悲鳴。
タイトルロールが流れて、本編。
仕事人間のカルメンが自分にかまってくれないので、ふてくされるマーカス(笑)
ほいで、カルメンは、自分が面白いと思ったネタ(旅行者失踪)を取材したいって編集長にかけあうんだけど、編集長は、蜂のネタを追え、と。
なので、編集長に内緒で、自分が調べたい事を調べる事にして、失踪した旅行者が、ポーランドの小さな村で足取りが途絶えた事をつきとめる。
ちょっと仲が悪くなってたマーカスも誘って、後輩のサラと3人でポーランドに入る。
ここら辺、すげースピードなのよ。飛行機にのった下りも、小さな村を探して苦労するとかゆー下りもないの(笑)
あっちゅーまに、その小さな村に着いちゃってるのよ(笑)
なんか、もう、逆に新鮮(笑)
で、いかにも古めかしい様子の人々と古めかしい暮らしぶりに、驚きながらも、旅行者を捜すが、怪しい雰囲気ぷんぷんながら、村人にはあんまり言葉が通じないし、恐くなっちゃったので、帰る事にする。
マーカスが、やたら帰りたがる。
でも、カルメンが、編集長を騙してここまで来てるから、何も成果を持たずに帰るなんてできない、とか言い出して、仕方なく、村のはずれの森の霧を調べに行く。
一番最初に霧の中にはいってしまったのは、サラ。
そして、サラを探しにカルメンもはいる。
マーカスは、どうしても霧の中に入りたくなくて、外で待機。
しばらくすると、サラが真っ青な顔で、ふらふらと霧の中から出てくる。
その頃、霧の中では、カルメンが、ものすごく恐ろしい石像を発見する。
異様なその姿と雰囲気圧倒されて、しばらく目が離せなくなる。
しばらくして、その場を離れようと動きだし、ふと振り返ってびっくり。
正面を向いていたはずの石像が、振り返ってカルメンを見ている。
恐ろしい幻覚をみてしまうカルメン。
それでも、なんとか霧の外に出る事ができて、これは本当に危ない所らしいので、帰ろうとした時、村人に捕まってしまう。
牧師的な人が現れて、サラとカルメンだけを洞窟につれていく。
マーカスは、森の中で、自分がはいるための穴を掘らされる。
洞窟の中では、サラが宗教的な台座に縛られて、顔に鉄板を打ち込まれて殺されてしまう。
マーカスは、なんとか見張りを倒して、洞窟に、カルメン達を助けに向かう。
カルメンが台座に縛られそうな時、マーカスがカルメンを助けて逃げ出す。
マーカスは、農家の車で逃げようとするが、車の鍵がないので、農家に押し入り、家族を縛り上げ、鍵の場所を聞き出す。
このあたりで、カルメンの様子がどんどんおかしくなってくる。
ひどい幻覚を見ているらしい。
マーカスが鍵を手に入れた頃、家の中からものすごい物音と悲鳴。
カルメンが、農家の一家を惨殺していた。
あの霧の中の石像には、呪いがかかっていて、石像を見た者は、悪魔に乗っ取られてしまうらしい。
だから、石像をみた旅行者も殺され、サラも殺された。
殺さないと、今のカルメンみたいに、殺戮をやめないから。
牧師的な人が現れて、悪魔に説得を試みているようだけど、全然平気な悪魔。
ここら辺のやりとりは、ポルトガル語なので、カケラも理解できず(笑)
何人もの村人が、カルメンに殺されてしまう。
でも、ちょっとした隙をついて、カルメンを押さえ込む事に成功し、例の鉄板を顔に打ち込もうとした時、思わず飛びつきカルメンを押さえる事に協力するマーカス(笑) 笑ってしまった(笑)
そしてカルメンは死んで、悪魔も封じ込めた、と。
例の鉄板を顔に打ち込む事が、悪魔を封じ込める事になるらしい。
村人は、この呪いの秘密が外部にもれる事を恐れて、最初はマーカスも殺そうとしたけど、協力してくれたので、帰してあげる事にしたらしい。
ヒロインが悪魔化して、大量殺戮を行った珍しいホラー(笑)
最後のオチは、マーカスが村に残って、村人と一緒に呪いを監視する事にする、か、カルメンが撮ってた石像の映像をマーカスが見てしまい、マーカス悪魔化、のどちらかでもよかったよ(笑)
閉鎖的な村で、村人達だけが行っている宗教儀式のハナシかと思ったら、あの村人達は、世界を悪魔から守っていたんだな、と。
行方不明者を捜しに、閉鎖的な村にやってきてって流れは、非常にありがちなんだけど、そのテンポがすごく早いのと、霧の中の石像が、確かに恐ろしかったのと、カルメンの豹変振りが、もういっそホラー的に清々しかったので、非常に気分よく見れたよ。
楽しかった。