私の優しくない先輩
- 私の優しくない先輩 【通常版】 [DVD]
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- 発売元: アニプレックス
- 発売日: 2011/02/23
- 売上ランキング: 17020
舞台は九州の小さな島・火蜥蜴島。
16歳の高校生・イリオモテヤマコ(西表耶麻子)は、
南愛治先輩に片思い中。
遠くから見つめるだけでドキドキ、恋の妄想は日々膨らむばかり。
だけど、何度も書き直した準備万端のラブレターは、
いつまでたってもポケットの中・・。
告白なんて出来ない・・!!だって、私の心臓は・・・。
そんなある日、クサくて、ウザくて、キモい、天敵・不破先輩に
あろうことかラブレターを拾われてしまった!
しかも先輩は勝手に、「告白大作戦」を強行し始め・・!?
お気に入り度:
想像していたよりずっと面白かった。
面白かったんだけど、はんにゃの金田は何をやってもはんにゃの金田で、とうてい高校生には見えなくて(笑)
つまり、微妙(笑)
普通に、18歳の男の子使ってもよかったと思う。
あと、この映画の感想としてちょくちょくみかける主人公のモノローグは、私はそんなに気にならなかった。
それよか、何度も多様される張りぼて宇宙セットの方が、うんと鼻についた。
あれは、あんなに何度も多様するべきじゃないっしょ。3度目くらいから、もう安っぽさだけが目に付くようになっちゃったよ。
ストーリー的には、いろいろ置き去りにされてる所が多くて、はしょりすぎてる気がした。
南先輩は結局菊子の事どう思って告白したのか、とか、菊子自身は結局何を思っていたのか、とか、不破先輩は耶麻子のどこに惹かれていたのか、とか、耶麻子は実際どの程度の孤独感を抱えていたのか、とか。
ひとりぼっちで楽しそうにお弁当を食べる耶麻子が、菊子を誘うシーンとか、結構重要な心情が動いているはずなのにあっさりしすぎてて、うっかりすると、耶麻子が友達ほとんどいない事を見逃しそうになるし。
色々はしょられていて、推測する手がかりすらなかったりするんだけど。
それでも、やっぱり、あのエンディングは圧巻で。
これが、本当に耶麻子のエンディングなのだと思ったら、楽しいミュージカルシーンなのに、ものすごいせつないし、悲しいし、それでもそんな思い以上にとても楽しいミュージカルシーンだったり、もうね、なんか、やられたな、とは思ったよ。
はんにゃの金田じゃない方が、私はよかったとは思う。
「金田」が出過ぎてて、うっとーしかった。
あと、あの吹き替え丸わかりのバク転シーンとか、興ざめさせられるにもほどがある。
あれは、ひどかった。
でも、この映画、嫌いじゃないよ。
金田は嫌いだけど(笑) この映画の金田はそんなに嫌いじゃない。
だけど、金田じゃない10代の男の子がやってくれてたら、もっと好きになれたなぁ。
なんか、この映画のことエンディングが、「曖昧」と感じる人が多いらしい。
私は、この映画のエンディングは、「耶麻子のエンディング」だと感じたよ。
楽しかった思い出の総集編。歌い終わったあとの耶麻子の笑顔が、きっとそのまま時を止めた耶麻子の顔なんだろうな、と思った。
だから、あのエンディングダンスは、そりゃ楽しいシーンだったけど、同時にせつなくて苦しくて、最後の耶麻子の超可愛い笑顔では泣けてきた。
バッドエンディングなんだと、私は思ったよ。
私にとっては、ちっとも曖昧なエンディングではなかった。
これをみて「元気がでる!」という感想も、私とは一致しない。