劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎 壊(Punk)「蜉蝣峠」 

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎 壊(Punk)「蜉蝣峠」 を妹と見にいったよ。

赤坂というのは、とても綺麗な町ですね。
自分、渋谷の南口にそびえるでっかいビルで働いていますが、渋谷は、赤坂みたいに綺麗ではねーです。
駅でて上がる歩道橋の古さ・汚さ。
生け垣の中途半端な放置加減に、薄汚れ加減。
若者の街として人気の渋谷ですが、道の端々、公共施設の古さ、新しいビルと古いビルの清潔度の格差など。
赤坂に比べると、ずいぶんと統一感のない町なのだな、とか思ったりとか。
とにかく赤坂は綺麗だった。どこもかしこもピカピカ。
歩く人々は、きっと業界人だらけなのだろう(笑)

んで、「蜉蝣峠」は、去年「五右衛門ロック」以来の舞台です。
「五右衛門ロック」は、見終わってみれば、主役とは名ばかりで古田新太の出番が少なくて悲しかった(笑)
「蜉蝣峠」は、新太がいっぱい出たし、どこか陰を背負っているテンション低めの役柄だったので、じっくりゆっくり新太が見られてよかったです。

でも、話的には、いきなり楽屋落ちが延々続いて、しかもそれが忘れた頃にまた展開されたりと、物語世界に集中するのを拒否する仕様が、わざと使われているのがイヤだった。
あと、無駄に人が死にすぎたし、ハッピーになった人は誰もいなかった。
某所でさんざん言われてるけど、銀ちゃんとサルキジは幸せになって欲しかった。
なにも、銀ちゃんがあそこまでサルキジを拒否する事はないし。

それから登場人物達の年齢がいったいどーなっているのかさっぱりわからなかった。
本物の闇彦は、14歳で村を出て、それから25年後の話なので、39歳って事だよね。
んで、新太の闇彦は、その時隠密として働いていたワケだから、少なくとも18歳か、それ以上。
で、たぶん天晴と同じ歳・・なのかなぁ。
でも正直、天晴と新太の闇彦は、どうみても歳が同じにはみえないし(笑)
あと、おるいちゃんは、闇彦より二つ下だったはずなので、37歳ですか(笑)
みえませんね。全然、そんな風には(笑)

なんかな。
配置されたキャラクターとしての役目はわかるんだけど、それぞれのつながりが、やっぱりどうにも希薄な感じがした。
そいでもって、最後がアンハッピーエンドなので、誰に対して、どう思っていいのか、ちょっとわからなくなる。

でも、最後、倒れた新太が最後につぶやく「ははうえ・・」という一言には、ものすごく舞台役者としての高度な演技力を感じました。
私的には、それだけで、もういいかな、と。
ローテンションの新太は、ぞくぞくするほど色っぽい。
ハイテンションの新太は可愛いけどね(笑)

いろいろ脚本的な事で色々言われるのはしょうがないって感じではあったけど、笑ったし、ハラハラしたし、ちょっとジーンとしたり、あっと驚かされる演出はあったし、結構楽しんだよ。

新太よかった。すごく。