劇団☆新感線 朧の森の鬼

昨日、劇団☆新感線の「朧の森の鬼」@新橋演舞場を妹と観に行きました。

劇団☆新感線は、ここ数年はほとんど公演逃さず観ることができてますが、
劇場での演出のすばらしさには毎回驚かされます。

新橋演舞場は、歌舞伎座よりも大衆的な歌舞伎座って感じで好きです。

また座った席が、花道真横でものすごい見やすい良い位置だったっす。
チケットを取ってくれた妹に多謝。
オープニング、朧の森の鬼達に出会うライ(市川染五郎)の場面の演出がすごかった。
実際に水をつかった雨と滝に、滝の中からあらわれる劇のタイトル文字。
びっくりしたー。
劇タイトルを、舞台上でこんな劇的に見せられるなんて、すげーなー!と思いましたよ。

私は、古田新太が大好きで、ホント好きっす。全部好きpp_11a.gif
なんか、また一段と顔が丸く大きくなったようで、それも好きpp_11a.gif
そうじゃなくちゃ新太じゃないってくらい好きpp_11a.gif

今回の新太は、私が好きな悪役なんだけど、ダークサイドの悪役臭がちょっと物足りなかった。
まぁ、主役のライが一番の悪役なので、染五郎くっちゃダメだもんね(笑)

歌の部分やセリフの部分で、聞き取りにくい所もあったけど、それでも
どんどん鬼以上に魔に染まっていくライを染五郎が、これでもかってくらい熱演してて、すごかったです。
あと、ライと対照的に純真無垢な一直線馬鹿のキンタを演じた阿部サダヲは、お得な役回りだったなぁ、と。
観客全員から愛される為の役だもんね。
阿部サダヲは、こーゆー純真馬鹿一直線な役をやらせるとはまるね。ぴたっと。

なんか前半はすごーく長く感じたけど、後半はあっというまに終わったなぁ。

最後のアンコールでスタンディングオベーションになったのはうれしかったなぁ。

こんな素敵な舞台で、こんなすごい舞台演出で、観客にこんな拍手送ってもらえて、舞台役者さん達って、いいなぁ。とか思いましたよ。
私も、できれば舞台に関わる仕事がしたいと、一時期思ったものでした。
希望は舞台照明で、その手の専門学校の資料なんかも集めたもんでした(笑)
あー、若かったなぁ(笑)

今回の公演で残念だったのは、新太が花道通ってくれたのが1回だけだったって事。
もっと側で観たかったなー。
アンコールの時も、自分のいる位置とは反対側だったしなぁ。ちぇーーー。

悪人が主役の劇だから、ハッピーエンドじゃないのは当たり前として、できれば後日談で、子供ぼろぼろできたキンタ一家が昔話をするとか、そーゆー救いが一個あったらよかったなぁ。