愛の新世界

2007年1月24日

ＳＭクラブの女王様として働きながら、劇団女優への道を進む若い女性と、
ホテトルで働きながら、いつか玉の輿に乗っかろうとしている現代娘の姿をとらえた、爽やかな青春映画。

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13年前かぁ。私、27歳ね
うーーん。時代を感じるね。いろいろと。

こないだみた新感線に出てた阿部サダヲつながりで、昔にみたこれを思い出して再見してみました。
阿部サダヲだけじゃなくて、宮藤官九郎や松尾スズキも出てたのが驚いた。
松尾スズキなんか、えらい若くてぴちぴちだし肌綺麗だし、白いしな！
今と全然ちがうのよー！！新しい感じ(笑)
阿部サダヲは、なんか返って老けてた(笑)
今よりぽってりしてるし、肌も何故かたるんでる(笑)
あと、宮藤官九郎のエッチシーンが妙にリアルでした(笑)

まー、でも、この映画は、とにもかくにも鈴木砂羽さんの完璧な女王様っぷりを楽しむ映画なのですよ。
アルバイトの女王様なんだけどね。本職は劇団員で。
これがデビュー映画っつーから驚き。デビューでよくこんな役やったなぁ、と思います。
まぁ、とにかく、素敵な女王様なのですよ。
女王様にぞっこんなヤクザを萩原流がやってるんですが、もう、こればすっごいぴったり！
子分達にはめちゃめちゃドス効かせて怖いくせに、女王様に何か言われると、ぴしっと姿勢正して、可愛い高い声で「あいっ」とお返事(笑)
めっちゃ可愛い(笑)
心の底から女王様に惚れきっていて、女王様の舞台とかこっそり見に行っちゃって、すごい真剣に拍手してたり、当日券全部買って、Jリーグのチケットつけてばらまいたり(笑)
んで、舞台にきてくれたお礼にって女王様がキスしてあげようとすると、もう、すごいいい姿勢でビシッと直立不動で目閉じてさ。
結局女王様じゃなくて別な女子がキスしちゃうんだけど、それ気づかないで、感激の涙ボロボロこぼして、だまってお辞儀して帰っていくのね。
純愛なのね(笑)

それから、SMというものに、ただの興味本位でやってきたちゃらい客に、女王様はちゃかされながらも手かせ・足かせ・クチかせ・目隠しをちゃちゃっと手際よくセット。
そして、水のしたたる音だけを聞かせた状態で数時間放置。
最初は、元気よく暴れていた男も、水の音しか聞こえない状態での放置に精神が崩壊しかけ、全身汗だくでぶるぶるふるえはじめちゃうのね。
そこで女王様の登場ですよ。
ひーひー泣きながら女王様のあしにすがってくる男の頭を、ヒールを脱いだ足で、やさしくなでながら、「オマエはいい奴隷になれるよ。」と優しいお言葉。
男は感激で、さらに号泣です(笑)
すげーーーー！！かっこよすぎるよ、女王様（アルバイト）！

あと、当時の渋谷の町並みとか結構頻繁にでてくるから懐かしい
OLスーツ＆太眉メイクなんかも懐かしい(笑)

カメラマンのアラーキーも噛んでいるので、映画の途中途中に突然アラーキーが撮った写真が入ってくるんだけど、まぁ、それもそれで面白いっす。

劇団員のリアルすぎる舞台芝居とか、女王様とホテトル（死語？）とか、なんか全然相容れないもの達が入ってるんだけど、非常に面白いっすよ。