マルホランド・ドライブ
- マルホランド・ドライブ
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- 発売元: ポニーキャニオン
- メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2002/08/21
- 売上ランキング: 6454
- おすすめ度
真夜中のマルホランド・ドライブを走る車が事故を起こす。一命をとりとめた女は、高級アパートの部屋に忍び込んだ。そこは女優志望のベティが叔母から借りた部屋。ベティは女を叔母の友人だと勘違いし、女も話を合わせるが、彼女は記憶喪失になっていた…。
デビッド・リンチ監督が、TVシリーズ用にあたためてきた企画だったが、米国のTV局に却下されたのち、フランスのプロデューサーに見いだされ、映画化された異色作。記憶喪失の女は何者なのか、過去に何があったのか…という謎でひっぱりながら、その真実はどんどんねじれていく。しかし、どんなにストーリーがねじれても独特のリンチワールドは最後まで貫かれ、見入ってしまうから不思議。まさに悪夢のような映画だ。カンヌ映画祭監督賞受賞作。
お気に入り度:
ほんとに悪夢みたいな映画だった。
冒頭、超美人さんがどこかへ向かう途中の車内で突然命を狙われ、うっかり事故った車から逃げ出し、今から旅に出る老婦人のマンションに忍び込む。
この時、老婦人は確実に、忍び込む美人さんを目撃している。
目撃しているはずなのに、ノーリアクションで旅立って行った。
この事の違和感を忘れずに映画を見続ける事が大事!
あれ?と思う事が、ちょこちょことある。
こういう違和感の積み重ねを根気強くやっておく事が、この映画を楽しむコツです(笑)
ラスト付近に、だいたいのネタバラシをやってくれるので、ああ、これはそうで、これはこうだったのか!と驚きます。
それでも、残る謎はあるけれど、それは勝手に判断していいよって言われてる感じなので、勝手に解釈しちゃっていいと思うし、ほっといてもいいと思う(笑)
とにかく、気がつくと、自分が極彩色の迷宮の中にいて、ヒロインのベティの悲しみと憎しみを見せつけられてます。
ほんとに悪夢を見たような映画だった。
でも、嫌いじゃない。
ベティのリタへの愛は、ある意味成就したのだと思う。