Source Code (邦題「ミッション：8ミニッツ」)

2011年11月8日

デビュー作「月に囚われた男」が評判となったダンカン・ジョーンズ監督の第2作。
シカゴで乗客全てが死亡する列車爆破事件が発生。
犯人捜索のため政府が遂行する極秘ミッションに、米軍エリートのスティーブンスが選ばれる。事故犠牲者の事件発生8分前の意識に入り込み、その人物になりすまして犯人を見つけ出すという作戦で、必ず8分後には爆破が起こり元の自分に戻るスティーブンスは、何度も「死」を体験するうちに次第に作戦への疑惑を抱きはじめる。

お気に入り度：
例によって英語版なので、日本語理解として危うい所はありますよ、と(笑)
ほいでも、今までで一番理解度が高かったと思うのよ。
それはなんでかっつったら、8分間を繰り返すから、当然セリフの繰り返しが多いのね(笑)
だから、なんとなくわかってくる(笑)

この監督の前作、「月に囚われた男」は、前評判が高くて期待が上がりすぎて、上がりすぎた末に、うっかりネタバレ記事の翻訳をしてしまい、見る前に結末を知ってしまったのだった
なので、なんつーか、確かに面白かったけど、結末知ってたから、なんていうのか。。。
面白かったとは思えなかったんだよ。知ってたから。
知らなかったら、面白かったろうなぁ、と思う。

そんな事があったので、同じ監督のこの「Source Code」は、ほぼ前知識無しで見てみたよ。
タイムリープものは大好物なので、楽しかったですよ。
楽しかったけれども、あれだよね、どうしようかな、ネタバレになっちゃうけど。
ちょっと改行いれますよ。ネタバレだから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

あのさ。ショーン。どこ行ったの？
ひょっとして、大佐に乗っ取られたままで、実質、死んだようなものなんじゃないの。
それから、テロリストが失敗した未来になった事で、大佐がソースコードに入って活躍する事はなくなったけれども、あの基地では、半分の大佐が、いつでもソースコードに入れる状態で生かされているんでしょ。
いつか、ソースコードに入る事件が起きるかもしんないよね。
そうしてソースコードに入って、今回みたいなパターンで、事件を未然に防ぎ、さらに自分はその時入った人の中に居残り続けたら、大佐がまた増える！(笑)
そんな事を繰り返して、いつしか世界中が大佐になっちゃうかもね！(笑)
さらに、もしかしたら、今回の列車事故も、既に何回目かの大佐かもしれないよね。

あと、タイムリープなんだったら、平行世界についても書かれてないとちょっとおかしい。
本体の大佐の生命維持が切られた後の世界について、全然描かれなくて、唐突に事件翌日になっちゃってるから、なんか、もやもやする。
まぁ、でも、あの変な博士がタイムリープじゃなくてソースコードだっつってたから、平行世界の存在には触れなくていい決まりなのかな。
あー、でもおかしいんだよね。
ほら、途中で彼女と駅下りた時あったでしょ。
そのとき戻ってから、必死で「彼女は途中で降ろした。彼女は死んでない。」って言ったけど、そういう現実の書き換えはできない、みたいな事言われてたよね。
でも、やっちゃったじゃん。あれれ？
うーん。まぁ、いっか。

でも、なんつーのか。正直、予測できるオチだった。
大佐が入り込んだ人の中に居座ってハッピーエンドにする落ちは、結構わかりやすい。
入り込まれたショーンが不憫(笑)

「月に囚われた男」は、クローンがオリジナルに成り代わる結末だった。
これは、侵入者がオリジナルに成り代わる結末だった。
こういう流れが好きな監督なんかな。

ラスト、事件を完全に防ぐことができた大佐が、事件が起きていたら死亡してしまっていた乗客達の為に、コメディアンにお金払って、乗客全員を笑わせてる図には、ぐっときた。
みんなほんとに楽しそうに笑ってて、大佐の思いやりと優しさにうるっときたよ。
でも、ショーンの中に居座って、出て行かないのよね(笑)
ショーンにも思いやりもってあげて下さい(笑)