「リーカー 地獄のモーテル」「リーカー ザ・ライジング」
- リーカー 地獄のモーテル [DVD]
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- 発売元: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/04/27
- リーカー ザ・ライジング [DVD]
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- 発売元: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/04/27
【リーカー 地獄のモーテル】
寂れたハイウェイを直走る、5人の若い男女。
これから向かうパーティを楽しみに盛り上がる彼らであったが、突然車が故障し、立ち往生する事に―。
やっとの思いで辿り着いたモーテルで、一夜を明かす事となるが、それが悪夢の始まりであった・・・。
突然、強烈な悪臭と共に現れた姿の見えない者によって、彼らは次々と血祭りにあげられていく。
この殺人鬼の正体とはいったい―【リーカー ザ・ライジング】
1978年。若き警官マカリスターがハイウェイをパトロール中、血の付いたタイヤホイールを発見。
その近くには、悪臭漂う不気味な小屋があり、中には死体が散乱していた。犯人は間もなく逮捕され、毒ガスで処刑された―。
時が過ぎ、現在。マカリスターがパトール中に立ち寄った店で、強盗犯と激しい銃撃戦となり、強盗犯を取り逃がしてしまった。
追跡したが、その先には想像を絶する悲劇が彼を待ち受けていた ―。
お気に入り度:
いやあ、なんか、この2作を続けざまにみてね、つくづくホラーっていいなぁって思ったのよ。
すげえ馬鹿映画だなぁって(笑)
ホラーが好きで良かったーって腹の底から思った。
一応、この2作は続きもので、「リーカー 地獄のモーテル」が1作目。続編が「リーカー ザ・ライジング」なんだけど、時系列では、「リーカー ザ・ライジング」の方が前。
「リーカー 地獄のモーテル」の悪臭漂う死神の正体がわかるのが「リーカー ザ・ライジング」になってる。
多少のタイムパラドックスとパラレルワールドな香りのごった煮感が、驚くほどチープに仕上がってる感じ(笑) これがたまらん(笑)
こんなめちゃくちゃな設定、普通の映画じゃ通らない(笑) さすがホラー!としか(笑)
意味無く、思わせぶりに幽霊が現れては消えるパターンは、「レストストップ デッドアヘッド(感想)」を思い出す。
とりあえず、ネタバレありで、感想書きます。
「リーカー 地獄のモーテル」
冒頭、一家が鹿をはねてしまい、血みどろのフロントのまま延々走り続けてるのがもう笑った(笑)
止まれよ(笑) ワイパー探すよりブレーキ踏んだ方が安全だろう(笑)
とりあえず一家が助かったのかと思いきや、突然のグロシーン。
かなりインパクトはあった。
でも、この後、男女5人組がドライブにでかけるまでの顛末が無駄に長いし、ドライブに出てから、トリガーが発生するまでも無駄に長い。
しかもトリガーが発生した後、ドライブインで足止めくって、悪臭死神が姿をあらわすまでも、なんかだるい。スピード感がない。
男女5人組の中に、一人弱視でほとんど目の見えない男の人がいるんだけど、この人の前に、意味のない幽霊が出現しても見えないから気付いてもらえてなくて、ここはもっと笑わせていい所だと思う(笑)
あとで気付いたけど、この時でてきた女の人とか少年とかは冒頭の鹿をはねた一家だったな。
ほいで、これ、結局誰が生き残ったんだっけな?
お色気担当の金髪美女はさっさとトイレにすいこまれたし(笑)、金髪男性もなんか死んだよね。
あと、薬盗んだ人も確か死んだ。リーダー的な女の人は生き残ったんじゃなかったかな。弱視の人はどうだったろう?記憶にないわ。
とにかく、このハナシは、生死の境をさまよっていると、現実とはちがうパラレルワールド的な所に着てしまう。ほいでそこは、幽霊や同じく生死の境をさまよっている人とすれちがう場所で、悪臭漂う死神もいる。
そして、この死神に殺されてしまうと、現実の世界でも死んでしまう。
逃げ切れれば、生き返れる、という世界観。
この5人組は、事故にあったらしい車を通り過ぎてきてたんだけど、実はその車が自分たちの車だったというパラレルです。
一番最初におトイレで殺されてしまった金髪美女が、やたらとおトイレに行ってて、最後は内臓をぐちゃぐちゃにされて死んでしまったんだけど、現実世界では、車から投げ出されたショックで内臓破裂で死んでいたというシンクロを見せる。
ずっとおトイレいきたいまま死んでしまっていたのね、という。
そーゆー感じで、死神に殺される方法は、現実世界で死んでしまう原因とシンクロするのね。
これはなんか面白い。
全員が殺されるワケじゃなくて、助かる人もいるというのも面白い。
お色気担当はすぐ殺されちゃうのはホラーの定石だね。
ここに出てくる悪臭死神は、出現する前に必ず悪臭が漂う(笑) もうそりゃ空気がぐにゃぐにゃゆれるほどの悪臭(笑) 人によっちゃ倒れたりするくらい(笑) 自分でも自分の悪臭が酷いもんだからガスマスク付けてるんだよ、死神なのに(笑)
こういう無駄な設定はいいね。すごく好き(笑)
「リーカー ザ・ライジング」
これは、前作で出てきた悪臭死神は、いったいなんなんだ!という疑問におこたえした続編。
冒頭、すごい怪しい感満載のヒッチハイカーが、真面目そうなおじさんドライバーに意味深にからんだりして、こいつが殺人鬼?とか思うと、逆(笑) 真面目そうなおじさんが殺人鬼で、あっというまにヒッチハイカーを惨殺。
「頭の中に聞こえる声がうるさいんだよ。練習しとけって。」とか良いながら、さくさく惨殺。
家というか、アジトに戻ると、そこは殺人練習所になっていて、いろんな拷問道具や死体やらもう、げしょげしょ。
入った途端、部屋の臭いがひどくてすぐにガスマスクをつけるおじさん。
ああ、これがガスマスク死神かー、と納得。
んでも、殺人鬼を追ってた警官にあっさり捕まって当然死刑。
そして、死刑が執行された途端、空からドン!と落ちてきて、またアジトにひょこひょこ入っていく殺人鬼。
死んでしまって、初めて本物の死神になれましたよ、という流れ。
この、空からドン!と落ちてくる所がかっこよくて、たまらん。
で、また例のドライブインで生死の境のパラレルワールドに突入するんだけど、前作を見ているから、この人たちのうち、誰が生き残るのか、この死に様は現実世界の何につながるのかを読みながら見れるのが楽しい。
どの場面から生死の境に入ったのかは、その直後地震が発生するのですぐわかる。
ほいでまた、悪臭死神がうろつき出したり、他の生死をさまよう幽霊があらわれたり、ここの所の流れは前作とほぼ同じ。
死神に殺された人は、現実世界でも事故死して、死神から逃れた人は、怪我はするももの命は取り留める。
んで、最終的に悪臭死神は、爆弾でふっとばされたので、「リーカー 地獄のモーテル」に出てくる死神は、このときの死神じゃーないって事になります。
最後に、少年がシッターさんを惨殺しておいて、「練習しろって言われたんだ」とか言ってますので、この子が2代目になったのね、という。
いやぁ、なんつーのかなー。SFでもないファンタジーでもないパラレルでもないこの設定で、映画を2作も作っちゃったのもすごいけど、ジャンルとして「ホラー」なら成り立つ、というのが好きです(笑)
なんでもありっちゃありだもんなぁ。いいよなぁ。そういういい加減さが(笑)
そんな気持ちを久々にしっかり思い出させてくれた映画だったよ!