フローズン

フローズン [DVD]
フローズン [DVD]
  • 発売元: ポニーキャニオン
  • 価格: ¥ 2,927 (27% OFF)
  • 発売日: 2011/01/07
  • 売上ランキング: 2242

日の暮れたスキー場で最後の滑りを楽しもうと、ダン、ジョー、パーカーの若者3人が乗り込んだリフトが、突然山上への途中で停止してしまう。
リフトの係員の勘違いで、運転をストップしたのだ。いくら大声で救助を求めても、大自然の真っただ中では誰にも悲鳴は届かない。
スキー場の営業は1週間後。ゲレンデの照明が消え、猛烈な吹雪にさらされたとき、携帯電話も食料も持たない3人は、自分たちが最悪の状況に陥ってしまったことを思い知らされる。
氷点下20度という血も凍りそうな極寒の暗闇の中、地上15メートルの空中に宙吊り状態で置き去りにされてしまったことを―。
スキー場を訪れた経験のある人ならば、誰もが一度は想像したことのある悪夢のようなワン・シチュエーション。
真冬の雪山のリフトに宙吊りにされる底なしの孤立感、若者たちの体力&気力を根こそぎ剥ぎ取る寒さと凍傷の恐ろしさ。
『SAW ソウ』シリーズのプロデューサーが仕掛ける、身も心も凍りつくような恐怖。
観る者に「もうスキー場には行けない…」と叫ばせる、究極の〈体感型シチュエーション・パニック・スリラー〉!!

お気に入り度:rating_30.gif
オープンウォーターがすげー面白かったから、同じ様な、「どうにもならない状況でどうにかしなくちゃいけなくなる」シリーズとして、見ましたよ。面白かったよ。
バリバリでネタバレしますよ。

冒頭に、伏線かと思ったら、実はなんでもない事がずーっと続いてて、だったらもう導入部分全部なくして、いきなりリフトで立ち往生してる所から始まってもよかったんじゃないかなぁ、と(笑)
まぁ、最初から頭の激しく悪そうな3人組だったので、結局3人アウトか、女子だけ残るかの2拓しか結末はないわけですけど。
それにしても、一番最初から、いきなり一番頭の悪い方法と試すとは思わなかった(笑)
何が一番頭の悪い方法かっつったら、そらやっぱり、「飛び降りる」こと。
ただね、飛び降りるにしても、やり方ってあると思うのよう。
洋服なり、マフラーなりで、多少でも命綱的なものを作るとかで落下距離を稼ぐとかさ、いろいろあるわけじゃん。
そんなのすっとばして、もうとにかく超シンプルに、とにかく飛び降りちゃったのは、なんてーのか、逆にこういった状況スリラーのセオリーをぶっ飛ばした感があって、面白い方向でびっくりした(笑)
で、結局、何の対策もせずにただただ飛び降りちゃったもんだから、しかも足から落ちたもんだから、両足、骨が突き破って飛び出るくらいの骨折をしちゃうのだ。
もう、叫ぶしかないよね。痛いし、動けないし。
リフトに残った二人も何もしてあげられなくて、オタオタするだけ。少しでも手助けになればと上から投げたマフラーも、それを取るために身体動かしたせいで、余計に骨をバキバキ言わせる結果になる。
結局、このいきなり飛び降りちゃった子が、超絶に悲惨な運命に合うんだけど、ただのお馬鹿さんじゃないよって感じで、最後の最後で男気を見せるのがよかったねぇ。
血の臭いで集まった狼に食い散らかされるのだけれど、上のリフトに残してきた親友と彼女を怖がらせないように、必死で、「見るな!聞くな!」と叫びながらも、ゲボゲボ言いったり、ブクブクしてたり、ビクビク震えたりと、壮絶な最期を遂げちゃうのね。
ここらへん、ホラー出身の映画監督だから、ものすごいグロイ。容赦なく食い荒らされてる描写がすげー。
あとは、残された二人の内輪もめや和解があったりとかして、その間にもどんどん凍傷が進んでいくのに、一切顔を防御しないのは、すごいもう逆に潔いと思いましたよ(笑)
女の子は映画で顔を隠しておくわけにはいかないんだ、という事だと思う(笑)
ほいで、まぁ、女の子がおもらしをしてしまうんだけど、その直前に素手でリフトのバーを握ってた為に、寒さで皮膚がバーにくっついてしまい、皮膚をひっぺがす、なんつー痛い事したっていうのに、おもらししっぱなしで、何も対処がないのはどうよ(笑)
すぐに凍ってくっついちゃうよ!大変だよ!
ほいで、ちょっとは頭使うようになって、残った男の子がリフトロープを手で伝って支柱まで行き、そこからはしごで下に下りる、という方法をするんだけどさ。
ほんとに、もっと早くそうすればよかったのに(笑) ちょっと考えればできたのに(笑)
ほんとにもう!
ほいでも、下りるとき足を痛めて、結局狼に追われながらの下山になる、と。
で、リフトに最後まで残った女の子は、なんかリフトのロープが切れてしまうのだけど、落下ではなく、残り1本でぶら下がる状態で、そのおかげで、落下距離はものすごいちょっとで、安全に下に下りれてしまうのね。
何もしなかったこの子が、一番安全に下りる事ができたという皮肉(笑)
本当の意味で、犬死にだったのが、最初の男の子なのね。すごいよね。
でも、女の子も安全に下りれたものの、上から落下してきたリフトに足ぶつけて、ちょっと足を痛めてしまう。
足はだいじねー。
ほいでも、必死でなんとか自力下山をするのだけれど、その途中で、先に下りて行ってた男の子が、狼に食い散らかされた残骸を見てしまう。
これが、もう、なんていうのか。リアルにあったら、本当にどうにかしないとどうにかなっちゃう怖さがしっかりある状況の中で、びっくりするほど真剣さのない作戦ばかり打ち出して全部裏目に出ているのに、ものすごい生々しいリアルに食い散らかされた死体だったりするので、そのギャップに、もう、なんか、がっくりくる。
何もここにちから入れなくてもいいのにって(笑)
もうちょっと頭使った脱出方法をやらせてあげてもいいのに(笑)
ほいで、まぁ、女の子はなんとか助かる、という結末。
まぁ、ほんとに、いくらバカでも、もうちょっと頭使った事考えるはずなのに(笑)

でも、面白かった。短くてよかった。
冒頭の、伏線っぽいやりとりは、本当になにも絡んでこないので、そっくり削ってしまって大丈夫だよ!

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