フィッシャー・キング

2006年10月27日

商品の説明
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鬼才テリー・ギリアムが贈る、ユニークなヒューマンドラマ。ニューヨークの人気DJ、ジャックはある日、自分の不用意な発言によって大量殺人事件を引き起こしてしまう。数年後、DJをクビになり、しがないヒモ暮らしを送るジャックは、同じく例の事件がきっかけに精神を病んでしまった元大学教授のバリーに出会い、彼に頼まれて人生を変える不思議な力をもつキリストの聖杯を探すことになる…。
『ビッグ・リボウスキ』のジェフ・ブリッジス、『グッド・ウィル・ハンティング　旅立ち』のロビン・ウィリアムズが、落ちぶれた2人の主人公を哀愁感たっぷりに好演。（山内拓哉）

お気に入り度：

大好きな映画です。
「大好き」で「大好きで大好き」な映画。
もー何回みたかわかんない。とにかく好き。どこもかしこも好き。
もし、まだこの映画を観てない人がいたら、それは超幸運。
これから観れるからね！(笑)

もーね、どのシーンもどのシーンも、どの登場人物も、全部ね、もーね、好きなの(笑)

モンティ・パイソンの毒コメディや切り絵アニメだけが、テリー・ギリアムの才能じゃなかった。
やればできるじゃん！！！(笑）
つか、「未来世紀ブラジル」も超傑作だよね。
でも、ものすごいアンハッピーエンドだったから、ハリウッドでは叩かれたらしいね。
それに触発されて、「超ハッピーエンドつくったる！」とテリーが叫んでこれを作ったとかなんとか(笑)

つーわけで、これは本当に超ハッピーエンド。完璧なハッピーエンド。
ここまで綺麗でうれしいハッピーエンドは、私は知らない。これ以上ロマンチックなハッピーエンドは見たことない。
恋愛映画じゃないのに(笑)

毒舌DJのジャックは不用意な発言で、事件を引き起こし、社会的地位と自信を失う。
元大学教授のハリーは、記憶と妻を失い、浮浪者パリーになる。
この二人の運命の出会いが、二人も含めて、いろんな人々のいろんな壁を切り崩していく。

つかね、もーね。パリーが可愛いすぎるの！
無邪気ではしゃぎ屋さんで、でも、偏屈なリディアに熱烈に恋してて(笑)
リディアを見るだけで、駅の雑踏は、ワルツの大舞踏会に変わっちゃうほどに！
このシーンは圧巻！目がくらむほど美しいシーン。
どれだけパリーが純粋に深くリディアに恋してるのかが、本当に胸にクル。綺麗なシーン。

んで、このリディアも不器用なんだけど、それを自覚してて、でもどうにもできなくて
だけど本当はすごく純粋で、王子様願望とかもってて。
可愛い子なんだよー！！
ジャックの作戦で、徐々にリディアとパリーお互いに心を寄せていく食事シーンが微笑ましくて
ついでに、その時のジャックがアンに対してエロっぽいラブっぷりを醸し出すのも微笑ましい(笑)

もうね、この映画に出てくる人は、どの人もみんな愛しい
特に、オカマのヒゲメッセンジャーが愛しい(笑)
お嬢様に踏まれたい君の願望は分かった(笑)いつかかなうといいね！

パリーの見る赤い炎の騎士の幻覚の恐ろしさ。
彼から逃げるパリーの、本当の恐怖心は、パリーが本当に対面しなくちゃいけない惨い過去。

一つ一つの問題が、ゆっくりゆっくり動いていって、動かされていって。
気がついたら、みんな仲良くまぁるく手をつないでいたような。そんな幸福感。

眠るパリーに、スイカ柄のパジャマやシーツを揃えちゃうリディアが、ほんと健気で。
目覚めたパリーに、「マイガール」と呼びかけられた時のリディアの幸せな気持ちがね。
今思い出しても涙ぐむくらい好き。

不器用な人たちが、一生懸命。相手を思いやって、無償の愛をお互い与え合ってる。
決してきどらない。
本当に、微笑ましい人たちなんだよ。誰も彼も。

もう、本当に「大好き」で「大好きで大好き」な映画！

ただ、残念でしょうがないのは、ロビン・ウィリアムズがアルコール依存症で2006年現在リハビリ施設に入っているって事。