2001人の狂宴

2001人の狂宴
2001人の狂宴
  • アーチスト: ロバート・イングランド
  • 発売元: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/07/07
  • 売上ランキング: 27174
  • おすすめ度 3.5

商品の説明
内容(「Oricon」データベースより)
後のスプラッター映画に多大な影響を与えたハーシェル・ゴードン・ルイスの名作カルトホラー『2000人の狂人』を、『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロス製作で完全リメイクしたホラー作品。道に迷って辿り着いた小さな村で住民からの歓迎を受ける若者たち。しかし、そこは南北戦争で虐殺に遭い、殲滅された村だった。亡霊と化した住民は次々と若者たちを…。R-18指定。

お気に入り度:rating_05.gif

意味がない。美学が無い。
いたずらに思わせぶりなだけで、パンチがない。
残酷描写も中途半端。笑えるほどチープではなく、ぞっとするほどリアルでもなく。

これを「今」リメイクした意味がないんだよ。ほんとにもー!ぷんぷんだよ!
2000人から1人ふやして2001人にしてるけど、そもそもそんなに人数でてこない。出てきて数十人(笑)

若者達が亡霊の村に迷い込む必然性が、無かったな。
とにかく迷ってきた。ってだけで。
彼らが「選ばれて」迷い込んだのであればよかったのにねぇ。
亡霊の村人にしても、亡霊らしさが皆無な上に、亡霊の自覚があるんだか無いんだか、いまひとつはっきりしない。
せっかく悪夢のフレディ=ロバート・イングランドががんばってるけど、彼が嬉々として祭りを進行させようとはしゃげばはしゃぐだけ、嘘くさくなっていく。

なんか、あれかね。アメリカの人は。南部がそんなに嫌いなのかな(笑)
アメリカ南部に迷い込んで酷い目に合うってホラー、すっごい多いよね。
南部は、閉鎖的で昔からのしきたりを重んじて、外部との接触を極端に嫌うから近親相姦が多いだの、そのため畸形が生まれやすいだの、そーゆー設定って、なんでいつも南部なんだろう。
南部の人が北部にいって、酷い目にあうホラーがあってもいんでないの、もう。
んー。でもあれかな。これは、日本でいう所の、北陸の農村なんかを舞台にしたホラーがあるって感じで、アメリカは「南部」なのかな。
あー、まー、とにかく、この映画のハナシにもどるとさ、せっかくさ、「悲劇の舞台」が亡霊達の存在意義になってるワケでしょ。
やられたから、やりかえす、とか言ってるし。
その割に、彼らが村で、どのような虐殺行為にあったのかが、さっぱり描かれていないので、亡霊達の妄執や怒りがよくわかんないんだよね。
彼らの行動原理となった虐殺行為が、どんなものだったのかもうちょっとわかればねぇ。
最後の、いかにもとってつけた色がやすっぽい村長の胸像とかさ、どーにかすればいいのね。

あと、ハックルビリー。最後のトリを飾ったけど、私はこーゆー役回りは嫌いだ。
役者がもってる不気味さだけで作られたキャラじゃない。このハックルビリー。
役者の演じ方で、多少味のあるキャラになったから、最後にもってきた、みたいな臭いがする。
不気味でもなく、無邪気でもなく、ふにゃふにゃしてて、甲高い声で
どうも生理的にダメなんだよな。こーゆーキャラ。

リメイクした割に、「今」風な所が、全然なかったね。これ。

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