ビジターQ

2006年9月7日

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無茶苦茶だ！！
なんて言っていいかわからない。
つか、「観た」コトを永遠に封印して隠しておきたくなるような映画でした。

ストーリーはなんていうか、もう。とにかく、ありとあらゆる倫理が崩壊している。
考えつく限りの倫理の崩壊をしてみました、という感じですよ。
近親相姦、援助交際、強姦、殺人、薬物、不倫、売春、苛め、家庭内暴力。全部ありあり。

何がすごいって、やっぱり、強姦されて死んでしまった死体役をやった中原翔子さんが一番すごいのではないかな。
とても美人さんなのに。あんな姿であんな格好を、エンエンスクリーンに晒し続けたなんて。女優魂にもほどがある。
あと、内田春菊ね。リアル母乳ですからね。特殊効果でもなんでもなく、リアル母乳とばしまくってます。両乳から。
母乳があんまり出なかった私には、うらやましいですね。ぴゅーぴゅーと。ほんとに。よく出ます。

すごく不思議なストーリーです。
もう、これでもかってくらい破綻している家族なのです。
そこに、目的不明の男性が転がり込んできて、何かするワケじゃなく、ただいるだけなんですが。
家族以外の人物の登場で、何故だか家族が再生されていく不思議な物語なのですよ。

前半は、崩壊しきった家族が描かれ、ビジターの登場後、何故か崩壊家族の関係が動きだしていきます。
父親は、失業中で、元不倫相手で自分をすてて出世した女性キャスターを強姦＆殺人。
母親は、薬物依存＆主婦売春中。
長女は家出中に、父親と出会い、ホテルで近親相姦援交。
長男は、ひどいいじめを受けていて、いじめ相手が家にまで押しかけ家ごと破壊していく憂さ晴らしに、母親を布団たたきで殴り続けます。

そんな一家。
酷いね。ほんとに。

で、後半、なんかふっきれちゃった父親が、殺した女性キャスターを死姦すると、抜けなくなっちゃって、妻に助けを求める(笑)
死体抱えて家に入りながら「かーさーーん！」って妻を呼ぶってどーよ(笑)
母親は母親で、なんだか嬉々として酢を大量買い。
二人をお酢風呂にいれて、問題解決。
で、死体きざんで埋めたりしながら、母親は、なんか母性が復活しちゃって、母乳ほとばしってるし。
もう完全にチャクラと瞳孔が開ききっちゃったお父さん。いつものように長男をいじめに来たグループを見るなり、「祭りじゃぁ～～い」と叫びながら、包丁やら鉈もって大張り切り(笑)

どーなのよ。これ。
ありなの？いいの？

で、見終わった後、不思議なカタルシスがあるんだけど、同時に「うわぁ。。みちゃったよ・・・最後まで。。」みたいな不思議な後悔も残る(笑)
まぁ、三池監督なんでしょうがない、と思うしか(笑)