子鹿のバンビとしたきりスズメ

幼稚園の時、年に一度、お遊戯会というのがありました。
私は、幼稚園で3年間過ごしているのですが、そのうち2回は、記憶に残っています。
残り1回は、何をしたのかさっぱりわかりません。
全員コーラスしたような気がします。

どっちが先だったかよく覚えていませんが、「子鹿のバンビ」と「したきりスズメ」をやりました。
「したきりスズメ」は、準主役であるおじいさんに懐いておばあさんに舌を切られてしまうスズメ役です。
スズメっぽい衣装という事で、下は茶色のタイツ。上は、お母さんが機械で編んでくれた黄色いセーターを着ました。
今考えると、すごい恥ずかしいカッコですが(笑)、当時は全然不自然じゃなかったです(笑)
おじいさん役は、お隣のお魚屋さんのヨッコちゃん。
この時の事で、すごく覚えているのが、頭にのせるスズメのお面。
もうすぐ出番だというのに、私はふらふら遊んでいて、頭にお面をつけていませんでした。
で、あわててお面を探したのですが、スズメ役は多いので、あらかた持って行かれてしまっていて、可愛いスズメのお面がありません。
太ったような顔のスズメや、眼鏡のスズメや(笑)、男の子顔のスズメのお面ばかりで、準主役にふさわしいスズメのお面がありませんでした。
おろおろしていると、ちょっと離れた机の上にもスズメのお面がのっていて、やっとそこに可愛い女の子風に、赤いリボンをつけているスズメのお面を見つけました。
もんのすごいほっとした覚えがあります。
こんな事は覚えているのに、練習した事や、本番での事は、まるで覚えてません(笑)

子鹿のバンビは、クラス全員ではなく、選ばれた数人で踊るお遊戯でした。
私は最初そのメンバーに入っていませんでしたが、選ばれた子達の中に、「右」「左」の判別ができない子がいて、先生から「はい、右に回ってー」と言われて、左に回ったり、回れなかったりする、といった感じでした。
そこで突然私が呼ばれて、やってみなさいとか、なんかちょっとしたオーディションをされたのですが、
当時、私もその子と同じで「右」「左」の判別はできていませんでした(笑)
先生から「はい、右回りー」とか、言われて、どーしよーかと思いましたが、いいや別に、と急に度胸が据わってしまい、とにかくどっちかの方向に回りました(笑)
そしたらそれが偶然当たっていて(笑)、オーディションに合格し、前列のポジションを手に入れました(笑)
結局それがきっかけで、私は完全に「右」「左」を理解する事ができるようになりました(笑)
めでたし、めでたし(笑)