ゴースト・ライト
- ゴースト・ライト
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- アーチスト: デミ・ムーア
- 発売元: ギャガ・コミュニケーションズ
- 発売日: 2007/02/02
- 売上ランキング: 13583
- おすすめ度
息子の溺死、夫との離婚と立て続けに不幸に見舞われた作家・レイチェル。
新しい生活を求める彼女だが、その周りでは超常現象が頻発し、更に死んだ息子の霊が現れて…。
お気に入り度:
一見「意外とよくできてた」と思いがちなハナシでした。
実はたいしたことない、締めのゆるいホラー風サスペンスなんだけど。
この「意外と」の部分が重要。
確かこのハナシは、何かのDVDの新作インフォメーションで見た。
その予告では「息子の溺死、夫との離婚と立て続けに不幸に見舞われた作家・レイチェル。
新しい生活を求める彼女だが、その周りでは超常現象が頻発し、更に死んだ息子の霊が現れる。
そして知り合った魅力的な灯台守と恋におちるが、村人は、彼が7年前に死んでいると言う。」
と、ここまで内容出てるんですよ。
なんか最初この予告編みた時は、「じゃー、最終的に息子の霊と灯台守の霊対決になって、息子の霊が勝って、最後にお母さん幸せになってみたいなメッセージ残して終了」って感じになると予想しました。
でも、予告編で既に「恋した灯台守が幽霊」であることがばらされていたので、なんかそれも変だな、と思いつつ、デミ・ムーアだし、霊対決がバリバリのアクションシーンになるのかもしれない、なんて思いつつレンタルしたのです(笑)
んで、実際本編みてみると、この子供がすんごい可愛くて可愛くて、可愛くてどーしよーもない!
もっと出てくればよかったのに!!
つか、まぁ、あんま本編とは関係ないけど。
冒頭で、レイチェルの才能を実は妬んでいる夫と、実は借金あってポロっとレイチェルを憎んでるっぽい本音をこぼす友人が出てきて。
多分、後半、幽霊戦にかこつけてレイチェルを貶めに現れるが、結局死んじゃう、みたいな役回りで出てくると思ったけども。
だいぶ予想がちがってた。
ネタバレしちゃうけども。
灯台守は結局幽霊じゃなくて人間で。レイチェルの夫と友人が、レイチェルを自殺にみせかけて殺す為の芝居だったワケです。<
んで、そこに元ネタの灯台守の本物の幽霊がからんだりしつつ、レイチェルだけが生き残るってラストでした。
なんか、ホラーかと思わせてサスペンスだったってのがやりたかったんだろーなー、とは思うけども。
なんつーのか、閉めがゆるい。蛇口から水がぽたぽたまだ落ちてきてるくらいゆるい。
もっと、きっと、きゅっと閉められたと思うんだけどなぁ。
正直、「予想外の流れ」を狙ったにしては、無理がある設定が随所にあって、ミスリードらしいミスリードも、それほど効果をあげてない。
すごく色々いい加減に誤魔化されてて、例えば。
・灯台守の家財道具は、どうやってたった数時間で片づけた上に、風化した偽装までできたのか。
・アンガスの写真を村人が偶然レイチェルに見せる可能性。図書館の新聞を消すだけでは不十分すぎる。
・アンガス自殺のハナシを利用したらしいが、詳細を知るには絶対に村人に接触しないとわからない設定がある。友人らが村人に接触した気配すらなかった。
アンガスが幽霊だったと思えそうな証拠に関する設定ばかりが適当に扱われてて、見てるこっちを馬鹿にしてるのか、とさえ思う。
ただ、一瞬「お!面白い!」と思いそうになったのは確か。
でも、裏切られた感で、がっかり度上昇も確か(笑)
間違いなく失敗してると思うけれど、「おしかったよ」って声かけてあげたい気持ちも少し残る。