冷たい熱帯魚

2011年9月8日

小さな熱帯魚店を経営する社本と妻の妙子は、娘の美津子が万引きしたと連絡を受け、スーパーへ向かう。そこで警察への通報をされそうになったとき、同じく 熱帯魚店を経営する田幸雄の介入でお咎めなしに。社本よりはるかに大きい店構えを持つ村田は、若い女の子を全寮制の寮付きで雇っており、美津子もそこで面 倒を見ても良いと申し出る。再婚相手の妙子と美津子の不仲に悩んでいた社本はその申し出を受ける。完全に村田のペースに乗せられた社本夫婦は、熱帯魚の養 殖ビジネスに協力する事になるが、どんどん深みにはまっていく・・・。

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村田役のでんでんが恐えぇ！
この人、なんかのお芝居で舞台でみた事があったんだけど、ものすごくいい人そうで、気が弱そうで、そこらへんにいる普通に気の良いおじさんって感じなのに。
近所のあんまり頼りにならなさそうなお巡りさんとか、用務員さんとか、食堂のおじさんとか、そんな印象しか持ってなかったから。すげー恐いよ。
なんかなぁ、妙にリアルなのに、ちょっとあり得なくて嘘くさいけど、ひっぱられちゃった感じがする。
前半の社本がありえないほどに村田に引きずられすぎて、反論とか抵抗とかいっさいしていないのが、ちょと嘘くさい。
いくらでも逃げ出すポイントあったように思うんだけどなー。
とか、見終わった今なら思うんだけど、見てる最中は、でんでん村田の迫力に押されて、流されざるを得ないんだよなぁ。
恐い人にすごまれると、こわいよね。さからえないよ。
んで、この映画に出てくる女子はのきなみエロい(笑)　あ、社本の娘だけはエロ担当じゃなかったけど。
この事件の総ての発端は、娘が万引きしたから始まったっつーのがあるから、この娘が嫌いでしょうがない。
ほんとに誰のせいだと思ってるんだよ。最後の最後にあんな態度でさぁ。もう！
そもそも社本の家庭がゆがんだのは、優柔不断な社本だけのせいじゃなくて、覚悟もなく後妻になった奥さんと、後妻に敵対心しかもたない万引き娘が、自分の主張だけを全部社本に押しつけてたからじゃん。
私は、とにかくこの娘が嫌いでしょうがなかったから、最後はすっきりしなかったなぁ。
そいでも、ぶち切れて、眼鏡かけなくなった社本が、とりあえず、とにかく自分のなりたかった家庭の絵を、どんな手段にしろ、一瞬でもかなえることが出来たとき、冷凍食品だらけの家族団らんの中、うれしそうに笑顔を見せたのが、すごい、なんつーか、すごみがあった。