マスターズ・オブ・ホラー : トビー・フーパーVSジョン・マクノートン
- マスターズ・オブ・ホラー
トビー・フーパーVSジョン・マクノートン -
- 発売元: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/10/27
トビー・フーパー監督:ダンス・オブ・ザ・デッド
<ストーリー>
ラジオ放送「第三次世界大戦によって、核によるテロ攻撃が横行し、米国内の死者は900万人を突破しました。NYやロスを含む、7大都市は戦争で壊滅。地元の街マスキートでは、殺人が著しく増加しています……」
夫を亡くし、より厳格なモラリストになった母親のケイトは、17歳の純情な娘ペギー(ジェシカ・ロウンデス)に悪い虫がつかないよう、大切に育てていた。マスキートのような悪の巣窟に絶対に近づかせないためにも。
ケイトはダイナーを経営し、ペギーもそこで働いている。そんなある日、マスキートからやってきた青年ジャック(ジョナサン・タッカー)とボックス(ライアン・マクドナルド)、そして彼らの友だちが入ってきた。ペギーはジャックの優しさに触れて好意を抱くものの、ケイトは彼らが気に入らず、店から強引に追い出してしまう。
その夜、ペギーはジャックの言葉に誘われて待ち合わせをした。ボックスと女友だちも一緒で、マスキートまで暴走ドライヴを楽しむことにした。猛スピードで疾走する中、ドラッグでトリップし、ペギーも彼らと一緒に楽しんでいた。彼女は夢の中で、行方不明になっていた姉の姿を思い出していた。
そして彼らが向かう先には、MC(ロバート・イングランド)が牛耳るクラブ「破滅の館」があり、そこではルーピー・ダンスと呼ばれる饗宴が、毎夜行われていた。
一方ケイトは、ペギーが彼らに連れ出されたと知り、自動車でマスキートに向かう。そして、マスキートで怖ろしい事実が明らかになる……。
ジョン・マクノートン監督:ヘッケルの死霊
<ストーリー>
死霊魔術師のカーネイションのもとに、ある男がやってきて、亡くなった妻を生き返らせて欲しいと懇願してきた。カーネイションは、アーンスト・ヘンケルの話を最後まで聞き、それでも、まだ妻を生き返らせたいのなら、望みをかなえてあげようと……。
マサチューセッツの医学生ヘッケル(デレク・セシル)は、医学校の教授が語る神の話に反抗し、ドイツのフランケンシュタイン博士と同じ方法をで死体を蘇生させると公言するが、見事に失敗。
間もなく、父親が重病であることを知ったヘッケルは、故郷に向かって旅を続けていると、死霊魔術師のモンテスキー(ジョン・ポリトー)に出会った。彼は死者を生き返らせると言い、その証拠に、死んだ犬を蘇生させたのだ。でもヘッケルはイカサマだと言い、決して認めようとはしなかった。
ある夜、ヘッケルが山の道ばたで休んでいると、年輩の男ウォルフラムが自宅に招いてくれた。自宅には、ウォルフラムとは不釣り合いな若妻エリーズだった。だが、この夫婦、それ以上に奇妙だった。エリーズは窓の外ばかりを気にし、ウォルフラムは深夜にやってきたモンテスキーに金を渡していた。するとエリーズが深夜にもかわらず、外に出ていった。ウォルフラムに問いただすと、エリーズは亡くなった最初の夫に会いに墓場に行ったことを知った。ヘンケルは、ウォルフラムの忠告を無視して墓場に行き、そこで想像以上に怖ろしい光景を目撃する……。
【トビー・フーパー監督:ダンス・オブ・ザ・デッド】
お気に入り度:
うーん。なんか色々とはしょられた話だなって印象。
ラストに至る説明が徹底的に省かれていて、唐突な印象がぬぐえない。
核兵器により荒廃した未来+ゾンビってホラーは珍しくないから新鮮味がないし、正直面白味もない。
ただ、ここでのゾンビが薬物により人為的に作られていて、いわゆる「ゾンビ」のような食人嗜好や凶暴性や感染性は皆無。
つまり、本当にただ死体がもぞもぞ動くだけ。
その死体をいじめる事を「ダンス・オブ・ザ・デッド」ってゆーショーにしてるのね。
んで、そのダンスがそんな面白いもんじゃなくて、ただ電気棒でビリってやられるのにゾンビがビクッ!って反応するだけね。
正直、荒廃した世界で、それがそんなに魅力的なショーとは思えない。
酷いことを平気でいってしまえば、そんな生やさしいショーじゃなくて、虐殺ショーの方が、なんぼか荒廃した世界にはマッチするんじゃないのかな。
で、2001人の狂宴にも出てた悪夢のフレディこと、ロバート・イングランドがまたがんばってるんだけど、これはよかったよ。
さすがにこーゆー意味不明に不気味な役ははまるね。
つーか。
だからさ。なんでラストはママのダンスなのかな。
ママは、妹ちゃんの事、それはそれは大事にしてたワケでしょ。ものすごい過保護だったけど。
でも、そーゆー世界じゃ普通の親心な範囲じゃん。
姉ちゃんの事がほとんど語られていなかったから、姉ちゃんがどれくらいママに迷惑かけてたかわかんないけど、それを妹ちゃんが責めるのはおかしい。
姉ちゃんと妹ちゃんとの交流シーンが一切なかったので、ママのした事を責める気持ちがどの程度なものなのかさっぱり理解できないし。
ママが踊った所で、私には何のカタルシスもなかったですよ。
むしろ、それを見つめる妹ちゃんへの怒りがふつふつざんすね。
妹が悪役に転じた事への怒りを感じさせる事が目的なのであれば、妹ちゃんはもっと酷いヤツに描かれないとパンチ不足だし。
なんか、いろいろ中途半端
【ジョン・マクノートン監督:ヘッケルの死霊】
お気に入り度:
つまらなかったワケじゃないけど。
そんなに面白かったワケでもない。
エログロが過ぎたなぁ、と。
思い切った、えらいエログロだったよ、これ。
まさか、こんだけのエログロレベルだとは思ってなかったので驚いた。
面白かったけど、これに高お気に入り度を出す事はできないね(笑)
もう、これはあとは個人の趣味の問題かと(笑)
話的には、途中である程度オチが予測ついちゃうけど、それでも実際ラストのシーンには笑わせてもらった(笑)
ばかばかしくて(笑)