腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

2008年4月1日

【ストーリー】
両親の訃報を受け、東京から山間の田舎に戻った姉・香澄。
家には母の連れ子だった兄・穴道、その嫁・待子、そして内向的な妹・清深がいた。
女優を目指し、家族の反対を押し切って上京したものの、
その超ゴーマンな性格が災いし、女優活動も頭打ち。
そんな姉の帰省により、沈殿していた姉妹の関係は一気に爆発炎上、
周囲の人々もその渦の中へと巻き込まれていく。

エゴ丸出しの姉に佐藤江梨子、
その陰に怯えながらもしたたかな妹に佐津川愛美、
家族の秘密の重圧に翻弄される兄に永瀬正敏、
度を越したお人好しが哀れな兄嫁に永作博美を迎え、一触即発の人間関係を赤裸々かつブラック・ユーモアたっぷりに描く。

お気に入り度：

面白かったー。
サトエリすげーよ！あんまりすげープロポーションなんで、あれじゃあかえって動きにくいんじゃないかとか、心配になった(笑)
永作博美がものすごくいいアクセントだし、徹底的に最初から最後まで同じトーンで悩んでる永瀬もよかった。
劇中漫画の「呪みちる」の絵も昔からすごい好きだしなぁ。
最後に待子さんに赤ちゃんできたらよかったのになぁ。そしたら、彼女もやっと本当の家族がもてたのに。

とにかく見所満載でした。ビジュアル的には、サトエリの見る者を不安にさせるほどのプロポーションだし、劇中漫画のイラストの迫力だし、永瀬に虐められて転がりまくる永作博美だし(笑)、いや、あんな回転数ありえないって(笑)
あそこまでの回転数で転がる人を初めてみたと思うよ。うん(笑)
話的には、ラストがもっと強烈でもよかったかなぁっと。
振り出しにもどるワケでもなく、収まるようにおさまってしまった感があって、逆にちょっとものたりない。
全てをぶっ壊して終わるって感じじゃなかったから。これから再構築ってか、新しく構築されてくって感じで。
本当の決着を見せてもらったワケではないので、ちょっと物足りなく感じた。
でも、絵的にすごくキレイだった。
すんごい青空と山に囲まれた景色のなかに、完璧プロポーションのサトエリが、仏頂面で仁王立ちって図は、あまりにもゴージャスだった。