アザーズ

アザーズ [DVD]
アザーズ [DVD]
  • 発売元: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/07/19

ジャック・クレイトン監督の『回転』、ロバート・ワイズ監督の『たたり』。こういった伝統ある幽霊映画のジャンルに先祖がえりするアレハンドロ・アメナーバル監督の『アザーズ』は歓迎すべき作品であり、派手な特殊効果よりも、ムードや音楽、暗示を好んで用いている。舞台は1945年の英国。海岸から遠く離れた霧の立ちこめる島で、グレース(ニコール・キッドマン)が叫び声を上げるところから始まる。彼女は口に出せない恐怖のせいで目が覚めたのだが、おそらくその恐怖は幼い我が子アン(アラキナ・マン)、ニコラス(ジェームズ・ベントレー)をあまりにも過保護に心配しているせいで生じたのだ。子どもたちは日光アレルギーがあるため、3人はかび臭い大邸宅でいつもカーテンとよろい戸を閉めて暮らしている。グレースの夫は戦死しているらしい。この不吉な設定と、何か恐ろしいことが起こりそうな予感は、うまくマッチしている。そしてその予感は、使用人を雇おうと思っているもののまだ募集してもいないグレースのもとへ、見知らぬ3人が使用人としてやってくるあたりからエスカレートしていく。家政婦のミセス・ミルズ(フィオヌラ・フラナガン)に率いられた謎めいたトリオは、長いこと忘れられていたアルバムの中で、昔の住人が死後もポーズを取っているように、グレース親子同様この屋敷の歴史と深く結びついていたのだ。
キッドマンが、ここでも定評のある演技を見せ、主人公の緊張感を最初から最後まで表現しているため、作品の根底にある超自然的なムードが増幅されている。アメナーバル監督は意図的にスローペースにしているが、それがかえって鋭い不安を表すのに適しており、あの世にまつわる物語が予想外の展開を見せていく。アメナーバル監督は本作と同様の効果的などんでん返しを、以前監督したスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』(キャメロン・クロウ監督が『バニラ・スカイ』にリメイクした)でも披露しているが、賛否両論のあった『オープン・ユア・アイズ』とちがって『アザーズ』は見事な出来ばえで、観客は否応なく鳥肌が立ち、背筋が凍ってしまう。

お気に入り度:rating_30.gif

とにかくニコール・キッドマンが何してても綺麗!
あんまりにも綺麗なんで、驚いた。ほんとに綺麗。
ストーリー的には、割と予想がついてしまうのだけど、とにかくニコール・キッドマンが画面にいるだけで、妙な緊張感と完璧な美があるので、全然飽きない!
こーゆー引っ張られるヒロインっていーよなー。ほんとに綺麗だった。

私は、この映画、終盤のワンシーンで、爆笑してしまいました(笑)
映画のたねあかしがされて、ニコール・キッドマンもそれに気づいたときにするある行動が、あんまりにもおかしくて、ぶははっ!と笑ってしまったのですよ。
何かっつーとね。ネタバレするけど。
古い屋敷で、幽霊におびえるニコール・キッドマン母子だったけども、結局幽霊だったのは自分たちで、幽霊かと思われていた幻聴とか幻覚っぽいものとかは、実際に生きている人間だったと。
その人間達が、ニコール・キッドマンのお屋敷で、降霊会をしてる現場に遭遇するのだけど、それを止めて欲しくてするニコール・キッドマンの行動が、「机をがたがた揺らす」なのだ(笑)
なんかね。
すっごい綺麗で、緊迫感あふれてて、驚きと怒りに満ちてるのに、する事が「机をがたがた揺らす」なのがさ、おかしくてさ(笑)
現実側の人たちにとってみれば、それは、いきなり机が揺れ出すポルターガイストになるんだけどさ。
超綺麗な顔のニコール・キッドマンが真剣に机をがたがた揺らす姿が、妙におかしくて(笑)
それが、もう、すんごい気に入った!!(笑)

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