アリス・クリードの失踪
- アリス・クリードの失踪 [DVD]
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- 発売元: 東宝
- スタジオ: 東宝
- 発売日: 2012/01/27
面白かったー。
でもなぁーーーーーー。
惜しい!惜しいなぁ!!!
以下、公開前なのにネタバレ感想。
超ネタバレ。あらすじのネタバレやっちゃうとつまらないので、詳しくは書かないです。
バラすと、この映画はホモネタです。
以下、反転記述。
若者ダニーは、かつてアリスの恋人で、誘拐計画の言い出しっぺ。
誘拐リーダーであるかのように、てきぱきと迅速に犯行をすすめるおじさんのヴィックが、実はダニーにめちゃくちゃ惚れてる。
ダニーとヴィックの濃厚キスシーンが目の前で展開された時のアリスがあんまり面白くなかった(笑) あんまり動揺がみえなかったんだよなぁ。もうちょっとリアクション欲しかったよね。
綺麗な三角関係のできあがり、と。
ヴィックが、まるで犯罪のプロフェッショナルのように、淡々と迅速に作業をこなすのは、すべてダニーが望んでる事だから。
ダニーが、「犯罪のプロフェッショナルのヴィックに従いたい」と言ったから。
本当はヴィックはプロじゃないし、恐いんだけど、愛するダニーが望むから、プロフェッショナル顔してる、と。
そして、ダニーはそんな演技中のヴィックにぽーっとなってる感じがする(笑)
なんつーのか、「攻め」が「攻め」たる理由は「受け」がそうなる事を望んでるから、という構図。
終盤、ダニーとヴィックのラブラブ犯罪コンビは崩壊する。
ダニーとヴィックの関係については揺らがないで欲しかったなぁ。
ダニーは、両方に「愛してるよ、ベイビー」と同じセリフを言いまくるから、彼の不誠実さはわかるけど、ヴィックはダニーを撃っちゃいけなかったと思うよ。
どっちかは、どっちかがどうしても撃てないって構図が欲しかった。
正直アリスはどうでもいい(笑)
ダニーから見れば、アリスもヴィックも同じ程度の利用できるヤツって事だと思うけど、ラスト、ヴィックにせつせつと愛の告白された時は、ヴィックを信じて欲しかったなぁ。
あの場面は、必死で祈ったよ。ヴィックの言うこと聞いてあげてーー!って(笑)
私の理想のラストは、最後のあの場面で、ダニーはヴィックに拳銃を渡して、手当してもらう。
その間、アリスほっぽりっぱなし。いちゃいちゃと手当(笑)
そして手当完了後、お互いしか見ていない状態で、成功をたたえ合って逃げる。
アリス、ぽつんと残る。
そしたら、あとからヴィックがきて、鍵をぽんと投げてよこす。
アリスが建物から出ると、ダニーとヴィックは車でとっとと逃げたあと。
でも、ダニーとヴィックは結局警察に追われて、二人一緒に車ごと崖から飛ぶ。
落っこちながら、ダニーはヴィックに「愛してるよ、ベイビー」
ああ、完全にラブストーリーになっちゃう(笑)
クライム・サスペンスじゃない(笑)
なんか、こういう男2人に女1人が絡んでくる物語って、最後に結局女だけがおいしいところ持ってくパターンが多いから、あからさまにそうなっちゃうこの映画のラストはすごいイヤだったよー。