変態村

変態村
変態村
  • アーチスト: ローラン・リュカ
  • 発売元: キングレコード
  • 発売日: 2006/10/04
  • 売上ランキング: 15169
  • おすすめ度 3.0

商品の説明
内容紹介
2006年3月18日、ライズXにて戦慄のロードショー公開、予想をはるかに超える、驚異的大ヒットを記録!!!
売れないシンガーが迷い込んだ、地図にも載らない小さな村。その閉ざされた村で炸裂する血、豚、破壊、底なし沼、変態地獄の数々…。
「なんで僕がこんな目に!僕はなにもしてないのに!!!」
その凄惨な猛地獄の果てに繰り広げられる狂気のダンス!森に轟く断末魔の叫び!
本当に恐いのは人間だ…..。 『カルネ』のギャスパー・ノエの鮮烈なデビューから15年、新たなる才能がベルギーから誕生!2004年、ヨーロッパ各地の映画祭では、ギャスパー・ノエ以来の恐るべき新人監督の誕生に沸いていた。脅威のアンファン・テリブルとしてヨーロッパ映画史にその名が刻まれることとなったのは、ベルギー出身のファブリス・ドゥ・ヴェルツ。独特の色彩感覚と映像センスで綴られるこの狂気の物語は、カンヌをはじめトロント、ロッテルダム・・・と各地の映画祭にて観客を騒然とさせ、マスコミに賛否両論の嵐を巻き起こした。主人公マルクを演じるのは『ポーラX』などで国際的に高いお気に入り度を得るローラン・リュカ。そして『カルネ』で娘を偏愛する精肉店の主人公を演じたギャスパー・ノエ作品の常連フィリップ・ナオン、『百貨店大百科』『おせっかいな天使』などの脚本家としても知られる個性派ジャッキー・ベロワイエなどひと癖もふた癖もある役者が集結。 ユーモアと狂気、残虐性とファンタジー、そして過激な物語の果てに訪れる静謐なるカタストロフィー。人間誰もが持つ孤独と愛の渇望を描いた、心掻き毟られる究極の衝撃作が『変態村』だ。
【STORY】
ハンサムで誰からも好かれる歌手のマルクは、老人ホームでのクリスマス・ライブを終え、次の目的地である南仏へ移動中車のトラブルで辺鄙な山間の村に迷い込む。そんな彼を助けたのはペンションを経営する初老男バルテル。妻に逃げられて以来、孤独の中で生きてきたバルテルは、マルクに妻の姿を重ね合わせ執拗につきまとうようになる。さらにバルテルの警告を無視して、マルクは禁断の村に足を踏み入れてしまう。そこで彼を待っていたのは・・・・・。
【STAFF・CAST】
監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ(長編第1作) 脚本:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ、ロマン・ブロタ 撮影:ブノワ・デビー 編集:サビーヌ・ユボー 音楽:ヴァンサン・カエイ 出演:ローラン・リュカ(『ポーラX』『ハリー、見知らぬ友人』)、ジャッキー・ベロワイエ、フィリップ・ナオンほか

お気に入り度:rating_50.gif

これは酷い!(超誉め言葉)
いや、もう、なんか(笑)
笑顔で「こりゃひでぇ~やぁ~♪」って感じだよ(笑)

うん。気に入った。気に入りましたよ!(笑)

こんな邦題つけた配給会社もアレだけど、こんな邦題つけざるを得なかった気持ちはよっくわかった!(笑)
うんうん。君たち、よくやったよ。しょーがないよね。これじゃね(笑)

なんつーかもーねー。本当にねー。
マトモな人は主人公だけ。あとは一人残らずチガウ世界を見ています(笑)
冒頭の老人ホーム慰問公演でも、歌いかけている間は、ほぼ無表情だった老女が突然楽屋に尋ねてきてマルクの手を自分の股間に導きますよ(笑)
その後はじらったりしてますが、なんてーかーもー。
冒頭にコレを持ってきた勇気がすごい(笑)
若者に欲情した老女の姿をセキララにぶっつけてきたね!(笑)

そんで、帰り道、迷って迷って、変な人(子犬のベラを延々探してる)に案内されてペンションに泊まるのね。
最初はふつーの人っぽいと思ったけど、マルクが散歩に行った途端、持ち物検査を何故か愛しそうに始める(笑)
車の中のクッションのすわり心地を確かめたり、服の肌触りを楽しんだり、マルクがすわってた運転席に座ってみて、ハンドルを触ってうっとりしたり(笑)
そんな事されてる間に、マルクは行くなと言われてた村で、家畜を犯す村人達を目撃(笑)
やべーやべーって感じで逃げ帰る。
んで、ペンションの親父が本性を表す。
何故だかマルクを逃げた奥さんだと思いこみ、奥さんのワンピースを着せ、逃げられないように、髪をバリカンで刈ります。中途半端に。
マルクは男だよ。どうみても。中性的とかそーゆー感じはあんまないです。
細身だけど、肩幅のあるごつごつした男なんだけどね(笑)
まぁ、とにかく奥さんなんだって。マルクは(笑)
グロリアなんだって(笑) マルクが(笑)
もう、私だめ、ここでもう、大爆笑(笑)
えーとね。映画的な雰囲気はそれなりに重厚なんっすよ。
音楽、極力使ってなくて、暗く重たい雰囲気でさ。
特に情感を煽るような見せ方とかもしてなくてさ。結構淡々と、だらだらっぽい流れなんだけどさ。
でもね、マルクはグロリアなんだって!(笑)
何故、どうして、マルクをグロリアと思いこんだのか。どうして、マルクがグロリアなんだかさ。うん。どーでもいいの。
とにかく、そのペンションの親父にとっては、グロリアなんだもん。
もうね、グロリアすっごい好きだから、添い寝したりとかしてね。
すっごいうれしそうなの。心が愛で満たされてる顔してんのよ。この親父が(笑)
そこに例の子犬探しの男がくるのね。
「ベラみつけた!根気よく探したらみつかった!」とか言ってさ、子牛なのよ!(笑)
白黒ぶちで、鼻輪ついてるし、モーとか言ってるしさ(笑)
そんでなんかテンションあがっちゃったペンションの親父がさ「わはははは!楽しいなぁ!うれしぃなぁ!!わたしたちは家族だー!!」とかもう、満面笑みなの。
マルクはグロリアで頭とか血だらけだけど(笑)

と、そこへ例の村人乱入。
やっぱ、ベラは子犬じゃなくて、村人の牛だったので、取り返しにきたのね。
でも、女装させられてるマルクみるなり村人は「あ!グロリア!この淫売!」とか言い出します(笑)
何故グロリアに見えるんだー!(笑)ひー!!!!おかしいよー!!
しかも、テンションあがった村人に、グロリア、つか、マルク、レイプされましたよ(笑)
で、どさくさでなんとか逃げるグロリア・マルクですが、ペンション親父は村人に殺され、村人が追ってきますよ。
「待て!グロリア!」とか言われて(笑)

そんでね、最後がね、以外に美しいシーンなんですよ(笑)
何がどーして、こーなったんだか、もーどーでもいいんだけど、言ってもしょうがないしね(笑)

自分を執拗に追ってくる村人が、底なし沼にはまっちゃうのね。
そんで、「グロリアー、グロリアー」とか呼ぶのよせつなげに。
グロリア・マルクは、何故か逃げるのをやめて、沈む村人の側に行くの。
村人は、「私を愛していたと言ってくれ、グロリア」って、もう首まで沈みながら必死なの。
それはそれで、やっぱりおかしいんだけど。
グロリア・マルクは、なんか、すっごい神妙になっちゃってて、こくこく頷いてるの。
そして最後、村人の頭が沈む直前に、「 ア イ シ テ イ タ 」とつぶやくんだな、これが。
何故、このシーンは、こんな綺麗なんだ!!

つか、なんだったんだ!!!(笑)
面白すぎるってば!!!

いやさー。謎や設定は放りっぱなしよ。これ。
グロリアって結局誰?逃げたの?死んだの?殺されたの?とか
だから、あの村人達の異常さはなんだ?とか、ペンション親父と村人の関係は?とかさ。
説明されてない事だらけなんだけど、それ、気にならない(笑)
そーゆー説明されなくても問題ない。
その説明は別に聞きたくない。

なんか、ホラーって結局ファンタジーだから、こーゆー特殊設定を説明しないと話がわからなくなるモノってあるけどさ、こーゆー風に、特殊設定を一切説明されなくても別にいーやって気になるものもあるね。
私にとっては、これがそれ。

んで、エンドクレジット後に、ちょっとあるんだけど、これイラネ。
あの美しい、愛の告白シーンで終わってればよかったのに。
変な計算を急に思い立ってしてみた感じで、台無しだよ。

レンタルDVDに同時収録されてる短編もすげぇ。
ものすごい。また老女の欲情がメインだったりする(笑)
あと、監督のインタビュー聞いて萎えた(笑)
この人は天然だ(笑)
計算したんじゃなくて、この人が撮る映画は絶対こーゆー風になってしまうんだよ。これからも(笑)

DVD