マスターズ・オブ・ホラー ラリー・コーエンVSドン・コスカレリ
- マスターズ・オブ・ホラー
ラリー・コーエンVSドン・コスカレリ -
- 発売元: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/10/27
ラリー・コーエン監督:ハンティング
<ストーリー>
山中の定期ルートを走るバスが、数人の乗客を乗せたまま、何かの故障で立ち往生する。休憩所まで歩くには遠すぎるが、一人旅の女性ステシア(ファイルーザ・バーク)は、何時間も待つのをいやがって、そこから歩き始めた。
その後、故障中のバスに大型トラックが近づいてきた。運転手のウィーラー(マイケル・モリアーティ)は、休憩所まで二人を乗せて走り去るが、狡猾な本性をまもなく現し、二人をいとも簡単に殺害する。
続いて、故障中のバスにいる人間に近づいてきたのが、カウボーイ・ハットを被ったシリアル・キラーのウォーカー(ウォーレン・コール)だった。彼の犯行は、実にサディスティックだった。
モーテルにようやく辿り着いたステシアが、部屋でくつろいでいると、隣室から女性の激しい喘ぎ声が耳に入ってきた。実はその部屋には、ウォーカーが途中でハントした若い女性がベッドに縛りつけられ、体中を切り刻まれていたのだ。間もなく、ウィーラーも同じモーテルにやってきて、ステシアのもう一つの隣屋に宿泊することになった。
ウィーラーとウォーカーはお互いを見るだけで、同じような臭いをかぎ取り、なんとか相手の心理を探ろうと話し始める。だが元夫にDVを受けた過去を持つステシアは、ウォーカーに異常な何かを感じ取り、そのモーテルを密かに逃げ出すのだが……。
ドン・コスカレリ監督:ムーンフェイス
<ストーリー>
月明かりが照らし出す山道を、一人、車を走らせていたエレン(ブリー・ターナー)は、急カーヴの道路中央に止まっていた自動車に激しく衝突する。気絶し遠い記憶の彼方で、夫と出会った頃を思い出していたエレンが、ようやく目覚めてみると、相手の自動車にドライバーの姿は見当たらなかった。助けを呼びにいったのだろうか?
エレンが探しに行こうとすると、突然、大きな体躯の男が現れ、鋭利な凶器を投げてきた。危うく殺されそうになったエレンだが、相手をよく見ると、体全体が白く、歯はメタリックな銀色に輝き、まるで月のよう……まさしくムーンフェイス(ジョン・デ・サンティス)だった。
追われて山中を逃げるエレンは、元軍人の夫ブルース(イーサン・エンブリー)からサバイバル術を学ぶことをあれほど嫌がっていたのに、今では必死に思い出そうとしていた。夫の「自然の中にも武器がたくさんある」の言葉を心の中で反芻しながら、ムーンフェイスにダメージを与えようと次々とトラップを仕掛けていく。
幾つかのトラップにかかるムーンフェイスだが、執拗な追跡にあい、断崖絶壁に建つ、古ぼけた家の前にたどり着く。家の周囲には、目をつぶされた幾つもの死体が木に吊されており、すぐにムーンフェイスの隠れ家であることが分かった。そして、ムーンフェイスが背後に迫ってきていた……。
【ラリー・コーエン監督:ハンティング】
お気に入り度:
面白かった!
この発想は無かったわ!って感じ。
ヒッチハイクのシリアルキラーと、ヒッチハイカー狙いのダンプ運転手のシリアルキラー。
偶然、同じ地域で、同じ標的を獲物に選ぶ。
そーだよね。アメリカ広いもんね。シリアルキラーも多いしね(笑)
1本の道路に、シリアルキラーがかぶっても不思議じゃないよね(笑)
まったくスタイルが正反対のシリアルキラー同士が、お互いを尊重しつつ、牽制しつつ、獲物を狙ってるのが微笑ましい(笑)
狙われた女性は、ずーっと旅の目的がはっきりせず、本人曰く「どこにでもいるただの旅人」ってー事だったから、この人にも、本当は裏があんのかな、とちょっと楽しみにしてたんだけど、本当に、ただの旅人だった。
ただの旅人は、シリアルキラーに狙われるサダメにあるんだな(笑)
【ドン・コスカレリ監督:ムーンフェイス】
お気に入り度:
笑った、笑った!!(笑)
なに、この、茶目っ気たっぷりで、ヤる気に溢れたモンスターに追われるヒロインは(笑)
この奥さんがすごすぎ!!
夫に囁かれる愛の言葉は「敵に追われた時は、予想外の反撃をしろ」「後ずさって周りを見ろ。武器になるものが必ずある」とかだし!
軍備ヲタの旦那さんの真剣な教育で、着実にソルジャー化していた奥さん(笑)
ムーン・フェイスと呼ばれるモンスターから追われながら思い出す「愛の囁き(笑)」に従って、トラップをつくり、着実にモンスターにダメージを与えるよ!
でも、パンツ脱いだ時はびっくりしたね!(笑)
つい、パンツを落とし穴において、パンツ大好きモンスターをおびき寄せるのかと(笑)
必要なのはパンツのゴムだったのね(笑)
つーわけで、自分のパンツのゴムさえ使ってモンスターに反撃をするも、捕まっちゃったりするんです。
最後のどんでん返しにはやられました。
そーきたか!と。予想の上をいく展開が待ってました。
すごーい面白かった!