アイデンティティ
- アイデンティティー コレクターズ・エディション
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- アーチスト: ジョン・キューザック
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大雨で閉ざされたモーテルに、行き場を失った11人の男女が居合わせる。そこで起こる連続殺人。生存者たちは疑心暗鬼になりながらも、自分たちに奇妙な「共通点」があることに気づく。それは偶然ではなく、誰かの企みなのか? 予想もできない結末が彼らを待っていた…。
『17歳のカルテ』などを手がけたジェームズ・マンゴールド監督による、サイコ・ミステリー。メインとなるシチュエーションはこの手のジャンルとしては定番だが、降り続く雨や光量の少ないモーテルの部屋が演出する「閉塞した悪夢」が秀逸で、観客の不安感をかきたてる。前半はホラー色の濃い展開で目を釘付けにしながら、後半にさしかかると「エッ!そんなのアリ?」というまさかの謎解きを用意。脚本の勝利だ。ジョン・キューザック、レイ・リオッタなどの芸達者が、それに応える形で密度の濃い熱演を見せている。(安川正吾)内容(「Oricon」データベースより)
嵐の中11人はあるモーテルで出会った。モーテルという密室で連続する猟奇殺人、全編に張り巡らされた謎とトリック。全員に共通する5月10日の意味するものとは・・・。想像も絶する衝撃のラストが待っている。
お気に入り度:
面白かったけど、予想以上にはひねくれていなくて、そこら辺がちょっと肩すかし。
あらあら、これで終わっちゃったよ。って感じで。
多重人格の話が冒頭から出てくるので、一人の人格内のインナーワールド系の話か、登場人物のうち誰かが多重人格か、どっちかだろうな、という予想はすぐについてします。
で、明らかに警官にみえない警官が来たあたりで、インナーワールド系だな、という予想はついてしまった。
でも、冒頭の流れはすごく良かった。ワクワクできた。
物語の冒頭、モーテルにけが人を抱えた男が出現→その男は家族連れで車がパンク→娼婦が落とした靴、と、時間が逆行したりしながら、モーテルに人々が集まっていく過程の流れはすごく良かった。
偶然と必然性が見事に一致したって感じで。
しょーじき、そこだけかなぁ。ワクワクできたのは。
あとの連続殺人はパッとしないし、あまりにもリアル感がなくて、興ざめする。
いかにも、なタイミングで、いかにも、な殺され方なんだもん。
ラストのオチ、というか、本当の最強人格の発覚もひねりがなくて。
あと、現実世界でのオチもねぇ。なんつーか。よくある感じ。