ビハインド・ザ・マスク
- ビハインド・ザ・マスク [DVD]
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- 発売元: キングレコード
- 発売日: 2009/05/13
内容紹介
フレディ、ジェイソン、マイケルの時代は終わった!最新型・殺人鬼”仮面男”登場!!
スラッシャー・ムー ビーの最新型はこれだ!!恐怖の”仮面男”現る!! 『ハロウィン』リメイクが全米NO.1を記録し、『13日の金曜日』のリメイクが決定するなど、スラッシャー・ホラー・ブームが吹き荒れるアメリカから最 新型スラッシャー・ホラーが日本上陸!!ジェイソン、フレディ、マイケルなど歴代殺人鬼を凌ぐ、ニューホラー・ヒーローの名前は”仮面男”。殺人鬼”仮面 男”のドキュメンタリーを撮影するビデオクルーたち。しかし、殺人鬼の本当の狙いは、ビデオ・クルーだった!斬新なストーリー展開と、”仮面男”の戦慄の キャラクターで海外でブームを巻き起こしたスラッシャー・ムービーの最新型を、遂にあなたは目撃する!ホラー界のスーパースター『エルム街の悪夢』シリー ズのフレディ・クルーガー役などで知られるロバート・イングランドが出演。
お気に入り度:
内容紹介で既にオチばれってどーなの、これ(笑)
ちょっと酷いよねぇ(笑)
なんか最近、良いホラーにあたってなくて、ホラー禁断症状でイライラしてたから、これ観られてほっとした。
心底うれしかった。
ちゃんとホラーだったから。
というか、ホラー映画ファンの為だけの映画だよね、これ(笑)
最近よくあるフェイク・ドキュメンタリーを半分使った映画なんだけど、これ、「REC」「クローバーフィールド」より前に作られてたっつーから、それはすごいと思うわ。
いや、面白かった。
前半は、むちゃくちゃばかばかしくて、ホラーの定石がどうやってつくられていってるのか、殺戮者自らが解説してくれる(笑)
「これから、俺は、伝説のホラー・ヒーローになる!」とか宣言しちゃうどこにでもいそうなひょろっと細いあんちゃん。
彼は、自分がホラー・ヒーローになる為に、ものすごい綿密な計画と準備に、とても時間をかけているんである。
自身がホラー・ヒーローたりえる為に身体を鍛え上げ、ホラー・ヒーローの背景となる生家にあらゆる仕掛けをほどこし、何年もかけて不気味な果樹園を作り上げ、ありとあらゆる小物に細工をするのね。そりゃもう、ものすごい努力なワケ(笑)
で、彼言う所の「サバイバル・ガール」。
最初からターゲットにされるものの、終盤で彼の謎をつかみ、逆襲を始めて生き残る処女。
さらに周りに配置されるどーでもいい友達やエロシーン用のカップル。
こういった紹介を、殺戮者自らが取材にきたカメラクルー達に解説してるのが、すごい面白かった。
前半は、このカメラクルー視点で話が進むので、カメラクルーのカメラで物事を見ているの。
で、いよいよ彼の入念な準備が全て整い、彼の物語が始まった!という時に、カメラクルーは、カメラを降ろすのね。
そして、ここからが、ホラー映画視点。
突然、画面が変わって、やや俯瞰でカメラクルー達を見始めることになる。
今までずっと、カメラクルーの目線の高さだったのに。
カメラクルー達が、ホラー・ストーリーの登場人物になった瞬間ね。
ちょっとこの瞬間には、ぞくっとしたね。
画面の質もガラッと変わったし、画面の動きも変わって、物語のスピードが急に変わったのよね。
んで、カメラクルー達は、ホラー・ストーリーの殺戮を止めさせて、ターゲット達を助けようとするの。
そいで、前半で彼から聞いていた綿密な計画を逆手にとって、ターゲット達を助けようとアドバイスしたり、移動させたりするんだけど、それらが軒並み失敗していくのね。
言ってた計画と全然ちがうじゃん!と、カメラクルー達が思った時、気づくのよー。
彼の計画は、最初からターゲットが自分達だったんだって。
だって、彼が「サバイバル・ガール」と指定した彼女は処女じゃないし、むしろ処女だったのは、カメラクルーのレポーターの女子だったんだもん!
まぁ、確かに処女っぽい女子だった。挨拶のハグさえ、身構えてしまうような固さがあったしね。
そして、ついに、彼が望んで望んで、恋焦がれていた、サバイバル・ガールとの一騎打ちが始まる。
彼の望み通り、ホラー・モンスターである彼は、処女であるサバイバル・ガールに殺される。
事前に彼が重要だと言っていたりんご絞り器で。
この瞬間、彼は本当のホラー・モンスターになった。
だから、エンディング・ロールで映し出される光景は、とても自然で必然なこと。
だって、彼は、真のホラー・モンスターなんだから!
ああ、面白かった!なんか、すごく楽しかった!!
ホラー・ヒーローも大変ねー(笑)
ジェイソンやフレディも、こんな努力を続けているのかと思うと、なおいっそう愛着が湧く(笑)
追記:コメンタリーが秀逸です(笑) どーにもこーにも(笑)
バタリアンズ(井口昇監督&山口雄大監督)がしゃべってるんですけど、なんか、もー(笑)
何の下調べもしてないで、勢いだけでしゃべってるし、コメンタリーなのに放送禁止用語言っちゃうから「ピー音」何度か入っちゃうし、油断するとう○この話になってるし(笑)、ヒロイン役の悪口ばっかり言っちゃうし(笑)、映画より面白かったかもしれない(笑) しかも、映画最大のオチを二人そろって見過ごしてたっつー最後(笑)